真空管ならではの艶やかで伸びのある音が広がる。
キット仕様もある、光カートリッジ専用・管球式フォノEQ

　ウエスギTAE-101DSは『管球王国』の連載企画「マイ・ハンディクラフト」で上杉研究所の藤原伸夫氏が発表した、ステレオサウンドストア専売モデルの光カートリッジ専用・管球式フォノイコライザーです。オール真空管式ならでの、艶やかで伸びのある光カートリッジ・サウンドが愉しめます。入出力各1系統のシンプルな構成で、完成品のほか、CRが配線済みの基板が付属するキット仕様も選べます。いずれも専売のレギュラーモデルとして短納期でのお届けが可能になりました。

　上杉研究所のメーカーモデルであるU・BROS220Rのノウハウが注がれたTAE-101DSは、12AX7Aによる1段増幅と12AT7による位相反転およびカソードフォロアーの設計です。イコライザーは入力部でパッシブに構成されています。採用真空管は、全盛時代の貴重なオリジナル管である松下電器12AX7Aとフィリップス軍用12AT7です。また、上杉研究所製品と共通の1.6mm厚亜鉛メッキ鋼板による高剛性シャーシ、そして高信頼の国産メーカー製の電気部品が採用されています。内部はゆとりのあるパーツ配置で構成され、キット仕様では真空管ソケット部や入出力ピンジャック周りの配線などDIYアンプ製作の楽しみも手軽に味わえます。

　TAE-101DSはS／N感に優れて、光カートリッジの爽快さを生かした音を聴かせます。光カートリッジのエントリー機であるDSオーディオDS-E3との組合せでは、音場空間の十分な広がりが確保されて艶が乗ったヴォーカル、生き生きとしたジャズのライヴ感が味わえ、ラインコンタクト針を採用するDS003との組合せではそこに奥行きの深さが加わりました。真空管式ならではの音が愉しめ、ポテンシャルに優れた光カートリッジ用イコライザーです。

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