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ペルゴレージ:スターバト・マーテル、モーツァルト:オーボエ協奏曲
ペルゴレージ:スターバト・マーテル、モーツァルト:オーボエ協奏曲
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ペルゴレージ:スターバト・マーテル、モーツァルト:オーボエ協奏曲 (CD/SACDハイブリッド)【予約商品・3月17日以降順次発送予定】

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マーガレット・マーシャル(S)
ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ(A)
レイ・スティル(Ob)
クラウディオ・アバド 指揮
ロンドン交響楽団員 シカゴ交響楽団

■発売日:2025年3月15日
■品番:ESSG-90304
■仕様:CD/SACDハイブリッド
■JAN:4907034225675
■レーベル:Deutsche Grammophon
■音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
■ジャンル:声楽曲・協奏曲
■DSD Mastering
■Super Audio CD層:2チャンネル・ステレオ
■美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
※海外販売不可につき、商品配送先が海外販売・海外転送業者の場合、また海外転送や転売目的と弊社が判断した場合は断りなくご注文をキャンセルとさせていただきます。あらかじめご了承ください。



哀切極まるペルゴレージ絶筆の名作の決定的名演が最新DSDマスタリングで蘇る。
シカゴ響の伝説的名奏者レイ・スティルとのモーツァルトをフィルアップした豪華カップリング。


■アバド全盛期を刻印したペルゴレージの名作
 イタリアの名指揮者クラウディオ・アバド(1922-2014)の録音は、アナログ完成期からデジタル時代にかけて数多く残されており、このシリーズでもたびたび取り上げ、ご好評をいただいてきました。今回はアバドが、ヴェルディ《レクイエム》と並んで演奏活動のごく初期から取り上げた声楽曲で、生涯にわたって愛奏したペルゴレージの名作《スターバト・マーテル》を最新のリマスタリングでお届けいたします。26歳の若さで夭逝した18世紀イタリアの作曲家ペルゴレージの代表作として知られるこの作品は、独唱者二人と弦楽アンサンブルというコンパクトな編成によりながら、十字架の傍らにたたずむ聖母マリアの悲しみが痛切に伝わってくる傑作。アバドは1968年のザルツブルク音楽祭におけるベルリン・フィルとの演奏会で演奏して以来、ミラノ・スカラ座の弦楽アンサンブル(1969/70年、1979/80年)、シカゴ交響楽団(1984年)などで取り上げており、1979年8月のケルンテンの夏音楽祭のスカラ座との演奏はユニテルによって映像収録され欧米でTV放映されました。その上で、この作品のアバドの演奏解釈を伝番したのは今回世界で初めてハイブリッド化されるロンドン交響楽団とのドイツ・グラモフォンへの録音で、1983年暮れにセッションが組まれたもの。ロンドン響とは1972年にこの作品を取り上げており、ほぼ10年ぶりのリバイバルとなった機会をとらえての録音でした。

■劇的な要素と瞑想的な要素を巧みに組み合わせたペルゴレージの名演
 アバドは1979年、プレヴィンの後任としてロンドン交響楽団の首席指揮者に就任し、楽団員と良好な関係を築き上げ、オーケストラのモチベーションを向上させました。アバドはロンドン響とは指揮活動の最初期である1966年から客演しており、エジンバラ音楽祭で成功を収めたオペラ上演も含む数多くの演奏会で共演し、並行して録音も活発に行われていたので、いわば旧知の仲でした。1983年のアバドとロンドン響は、春に北米と日本を巡る大規模な演奏旅行を成功裏に終え、同響初の音楽監督就任でさらにお互いの関係を深めていった時期に当たり、9月のシーズン開幕公演に続く共演となった11月29日のバービカンホールでの演奏会で、ストラヴィンスキーの《プルチネルラ》と共に、ペルゴレージの《スターバト・マーテル》を取り上げたのでした。アバドは1979/80年にミラノとヴェネツィアでもこの組み合わせで取り上げていますが、一晩の演奏会内での作品の強烈な対比性という点以外に、ストラヴィンスキーの作品にはペルゴレージのオペラやカンタータの音楽が素材として使われていることを鑑みると、アバドらしい理にかなったプログラミングといえましょう。またこれは、アバドがかねてからこのオーケストラと小編成の作品を演奏する機会を持ちたいと考えていたことから実現したもので、オーケストラを8-6-4-3-2の弦楽合奏23名とオルガンのみの通奏低音に絞り込んでいます。

■キングスウェイ・ホールが教会のように美しく響く名録音
 録音は場所を20世紀後半の最良の録音会場として知られたキングスウェイ・ホールに移して行われました。セッションでは、互いに内声部がよく聴こえるように奏者を半円形に配置し、さらに宗教作品としての奥行きの深さを生みだせるようにエンジニアに指示したと言われています。それにより、このホールの通常の録音よりも響きの透明感が増すことにつながり、スコットランドの名ソプラノ、マーガレット・マーシャル、アバドとオペラで多数共演したルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニという二人の独唱者とオーケストラのサウンドも、艶と明晰さはそのままにまるで教会での録音を思わせるイメージ(後光に包まれているような)が醸し出される結果となっています。一つ一つの音を十全に鳴らし切ることのできる遅めのテンポを採り、流麗なレガートとたっぷりとしたカンタービレで伸びやかに演奏された弦楽パートと、イギリスの名鍵盤奏者・編曲者のレスリー・ピアソンが担う饒舌になり過ぎないオルガンが美しく溶け合うサウンドは美の極みといえましょう。アバドは24年後の2007年にモーツァルト管弦楽団とこの曲を再録音しています。

■シカゴ響の名奏者レイ・スティルとのモーツァルト
 アバドがシカゴ交響楽団に初客演したのは1971年のこと。それ以来1991年まで20年にわたり共演が続き、当時の音楽監督ショルティのもとでの客演指揮者的な待遇にあった時期にあたります。剛直な音楽作りを信条とするショルティでしたが、自分とは全く個性の異なるイタリア人のジュリーニを最初の首席客演指揮者に招くなど、オーケストラの適応能力を高める配慮を怠らず、ロスフィル音楽監督就任により関係が薄くなったジュリーニの後任的存在となったのがアバドで、シカゴ響の完璧無類かつ鉄壁のアンサンブルに柔軟性と明るさを加える役割を果たしました。1953年にフリッツ・ライナーの招きにより入団し、翌年から1993年に引退するまで首席オーボエ奏者を務めた名手レイ・スティル(1920-2014)を独奏に迎え1983年に録音されたモーツァルトのオーボエ協奏曲は、アドルフ・ハーセス、デイル・クレヴェンジャー、ウィラード・エリオットという同響の名物首席奏者による古典派の協奏曲アルバムに含まれていました。フィルアップとするにはもったいないほどの名演で、作曲者自身によるカデンツァが存在しないため、スティルは自作の気の利いたカデンツァを吹いています。シカゴ響の本拠地であるオーケストラ・ホールは残響が少ないものの、各パートの明晰さを追求したショルティとのデッカ録音とは異なり、ホールの響きを採り入れた全体を俯瞰するようなドイツ・グラモフォンらしい音作りがなされ、厚みのあるオーケストラを背景に、存在感のあるオーボエ・ソロが美しく浮かび上がっています。

■ドイツ・グラモフォン・デジタル初期の名録音
 2曲ともデジタル初期の名盤ですが、Super Audio CDハイブリッド化は今回が初めて。これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clockを投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。


収録曲
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ
Giovanni Battista Pergolesi

スターバト・マーテル
(ソプラノ、アルト、弦楽と通奏低音のための)
Stabat Mater
per soprano, contralto, archi e continuo
[1] 第1曲: 二重唱「悲しみに沈める聖母は涙にむせびて」
  Duetto. Grave »Stabat Mater dolorosa«
[2] 第2曲: アリア(ソプラノ)「嘆き憂い悲しめるその御魂は」
  Aria (Soprano). Andante amoroso »Cuius animam gementem«
[3] 第3曲: 二重唱「天主の御独り子の」]
  Duetto. Larghetto »O quam tristis et afflicta«
[4] 第4曲: アリア(アルト)「尊き御子の苦しみを見給える」
  Aria (Contralto). Allegro »Quae moerebat et dolebat«
[5] 第5曲: 二重唱「キリストの御母の」
  Duetto. Largo - Allegro »Quis est homo, qui non fleret«
[6] 第6曲: アリア(ソプラノ)「聖母はまた最愛の御子が」
  Aria (Soprano). A tempo giusto »Vidit suum dulcem natum«
[7] 第7曲: アリア(アルト)「慈しみの泉なる御母よ」
  Aria (Contralto). Andantino »Eia, Mater, fons amoris«
[8] 第8曲: 二重唱「わが心をして」
  Duetto. Allegro »Fac, ut ardeat cor meum«
[9] 第9曲: 二重唱「ああ聖母よ」
  Duetto. A tempo giusto »Sancta Mater, istud agas«
[10] 第10曲: アリア(アルト)「われにキリストの死を負わしめ」
  Aria (Contralto). Largo »Fac, ut portem Christi mortem«
[11] 第11曲: 二重唱「聖なる童貞女よ」
  Duetto. Allegro (ma non troppo) »Inflammatus et accensus«
[12] 第12曲: 二重唱「肉身は死して朽つるとも」
  Duetto. Largo assai - Presto assai »Quando corpus morietur«

マーガレット・マーシャル(ソプラノ)
Margaret Marshall, Soprano
ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ(アルト)
Lucia Valentini Terrani, Contralto
レスリー・ピアソン(オルガン)
Leslie Pearson, Organ
ロンドン交響楽団員
London Symphony Orchestra
マイケル・デイヴィス、アシュレイ・アールブックル、レノックス・マッケンジー、ナイジェル・ブロードベント、マイケル・ハムフリー、ロバート・クラーク、ロバート・レテリック、シリル・ルーベン[第1ヴァイオリン] ワーウィック・ヒル、ニール・ワトソン、イアン・マクドノー、サミュエル・アーティス、ウイリアム・ブラウン、スタンリー・キャッスル [第2ヴァイオリン] アレクサンダー・テイラー、ブライアン・クラーク、パトリック・フーリー、ピーター・ノリス [ヴィオラ] ロド・マグラーフ、レイ・アダムス、ジェニファー・ブラウン [チェロ] ブルース・モリスン、ポール・マリオン[コントラバス]

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Wolfgang Amadeus Mozart

オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314(285d)
Oboe Concerto in C major, K. 314 (285d)
[13] 第1楽章: Allegro aperto
[14] 第2楽章: Adagio ma non troppo
[15] 第3楽章: Rondeau (Allegro)
  Cadenzas: Thomas R. Still

レイ・スティル(オーボエ)
Ray Still, Oboe
シカゴ交響楽団
Chicago Symphony Orchestra
指揮: クラウディオ・アバド
Conducted by Claudio Abbado

[録音][ペルゴレージ] 1983年11月30日、12月1日、ロンドン、キングスウェイ・ホール
[モーツァルト] 1983年3月1日~5日、シカゴ、オーケストラ・ホール

[初出][ペルゴレージ] Deutsche Grammophon 415 103-2 (1985年3月) [モーツァルト] Deutsche Grammophon 415 104-2(1985年9月)
[日本盤初出][ペルゴレージ] Deutsche Grammophon F35G50031 (1985年4月1日) [モーツァルト] Deutsche Grammophon F35G50185 (1985年9月25日)

[オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー、レコーディング・スーパーヴィジョン] ライナー・ブロック
[レコーディング・エンジニア][ペルゴレージ] クラウス・ヒーマン、[モーツァルト] カール=アウグスト・ネーグラー
[エディティング][ペルゴレージ] ラインヒルト・シュミット、[モーツァルト] クリストファー・オールダー

[Super Audio CDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック・マスタリングセンター)
[Super Audio CDアソシエイト・プロデューサー] 吉田 穣(エソテリック・マスタリングセンター)
[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック・マスタリングセンター)
[Super Audio CDリマスター] 2024年11月 エソテリック・オーディオルーム、「Esoteric Mastering」システム
[解説] 浅里公三 矢澤孝樹
[企画・販売] ティアック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社


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