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TM NETWORK初となるSACDハイブリッド盤を限定復刻
全曲トラックダウンマスターからのDSD化

　『Gift for Fanks』は、シングル「Get Wild」（1987年4月発売）の大ヒットを受けて、1987年7月1日に発売されたTM NETWORKのセレクション・アルバムです。「Get Wild」をリードトラックに据え、4作目のオリジナルアルバム『Self Control』までの楽曲と12インチ・シングル曲などを加えた、全14曲が収録されています。

　「Get Wild」がテレビアニメ『シティーハンター』のエンディングテーマに採用され、TM NETWORKの名が急速に世間に知られるようになった絶妙なタイミングで発売されたことから、本作はオリコン・チャートでTM NETWORKに初の1位をもたらし、新たなファンの獲得に対しても大きな役割を果たした、グループ初期の記念碑的な作品です。

　今回の復刻は、メンバーのソロ作品を含め、TM NETWORKにとって、初のSACD化作品となります。SACD化のためのマスタリングを依頼したのは、Sony Music Studios Tokyo所属の鈴木浩二さんです。ステレオサウンド社の理想を深く理解する、ソニー・ミュージックレーベルズの尽力によって、一般的にマスターテープと呼ばれるカッティングマスターよりも一世代上流にあたる、貴重なトラックダウンマスターを全曲分揃えることができました。アナログテープの経年変化の補整以外はほとんど手を加えることなく、SACD層のためのDSD変換を行なっています。

　アルバム全体を通しての音質の統一は一切行なわず、1曲ごとの個性や質感を尊重し、音の鮮度感の高さを保つことに、最大限の注意を払って、マスタリング作業を実施していますので、トラックダウンマスターに封じ込められていた、あの時代のTM NETWORKの音楽を、これ以上ないほど生々しく味わっていただけることでしょう。

　なお、本ディスクは通常のCDプレーヤーでも再生可能な、SACD層とCD層で構成される二重構造のハイブリッド盤仕様を採用しています。CD層用のPCM信号は、SACD層用のDSD信号を元にSony Music Studios Tokyo独自の機材を用いて制作しているため、トラックダウンマスターの持つ音の質感を、SACD層とCD層の両方で味わうことが可能になっています。