カラーバリエーション ![]() ■発売日:2017年8月23日
収録曲目 1. 紫の炎(ディープ・パープル) 2. シーザーズ:パレス・ブルース(U.K.) 3. カシミール(レッド・ツェッペリン) 4. タンゲディアIII(アストール・ピアソラ) 5. 荒野の七人(エルマー・バーンスタイン) 6. リュートのための古風な舞曲とアリア〜第3組曲(オットリーノ・レスピーギ) 録音:2016年10月22日 横浜みなとみらいホール 大ホール(ライブ・レコーディング) 石田組、美音という凶器。 今どき、音楽をジェンダーで分けることは時代錯誤かもしれないが、男性だけのグループ、女性だけのグループ、それぞれが聴き手に与えるインパクトの違いは否定できない。石田組の魅力と個性はやはり「男性だけ」ということにある。彼らを形容する「硬派弦楽アンサンブル」という言葉が示すように、「硬派」とはおよそ男性にしか使われない言葉でもある。 22歳からオーケストラのコンサートマスターの重責を担い、その一方でリサイタルシリーズや、弦楽四重奏、バンドでのジャンルを超えた活動を繰り広げてきた石田泰尚。地道に積み重ねて来たこれらの音楽が、石田組に結実したと言えよう。 「強面だが、音は愛と優しさに満ちている」とは石田を讃える常套句となっているが、彼の玲瓏な音は、音楽への愛とか優しさといった情緒的なものに由来するのではないと思う。それは、自分のヴァイオリンで「絶対なる美しい音を出す」という条件反射のような、もっと本能的なミッションから来ているのではないだろうか。だからいかなる時も彼の音は、決してブレることがない。 演奏家が自分の美学や先鋭なスタイルを長年守り抜くのは、精神的にも肉体的にも非常に困難なことである。たとえ若い頃はそれができても、年齢を重ねれば、人は丸くなり、物腰もやわらかくなる。何故なら、人はその孤独に耐えられないからだ。しかし石田泰尚は孤高の存在であることを貫く。美音という凶器を持ち続けるために。 新井鷗子(ライナーノーツより抜粋) この商品を見た人は、こちらの商品もチェックしています!最近見た商品 |