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■発売日:2023年10月30日
■仕様:B5判 ■雑誌コード:67970‐32 ■ISBN:9784880735023 バックナンバーはこちら Fujisan.co.jpで“月額(都度)払い”で購読 2023年秋号となる110号の巻頭企画は「私が聴きたい真空管サウンド」です。評論家3氏が真空管アンプとスピーカーで作り上げたい音のテーマをそれぞれに設定し、複数モデルの試聴で求める再生イメージへの道筋と各モデルの魅力を探ります。 実験工房は「最新ヘッドフォン密閉型19機種を聴く」です。2万円未満のモニター用から30万円超の高級機まで、進化を続ける最新ヘッドフォンの音楽性を検証します。「ヴィンテージ/現行ユニットの聴き比べ=20cmフルレンジ/同軸型」では、ヴィンテージを主体に20cm口径ユニットの音の魅力を探求します。アルテック、JBLなどのヴィンテージユニットに現行ユニットも加え、アルテック618Cタイプ密閉型エンクロージュアにマウントしてチューニングを加えながらベストサウンドを引き出します。 熟達した設計者のアンプ製作記「マイ・ハンディクラフト」はパワーアンプ2モデルの登場です。カッティング設備などに使われたトッププレート送信管807のプッシュプルと、OTLアンプで知られる6C33Cの片ユニット相当のロシア製3極管6C41Cのシングルです。自作派大集合「造形の常識に挑んで我が道を往く、個性派アンプ」は、パーツのプロとして豊富な知識を持つ自作派がベテランの遊び心を発揮した真空管アンプ2モデルで登場します。110号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画を満載しています。 主な内容
■「私が聴きたい真空管サウンド」 テスター=傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織 評論家3氏が、求める真空管サウンドを探ります。3氏それぞれが意識の向かうテーマに基づいて真空管アンプとスピーカーの組合せを試聴し、得られる音の個性と魅力をリポートします。 ◎「駆動力の追求で変わる300Bアンプの音楽表現」傅 信幸 [試聴アンプ] トライオードTRV-A300XR/TRZ300W、ウエスギU・BROS300AHPS/U・BROS330AHPS、フェーズメーションMA1500/MA2000、オーロラサウンドPADA300B、オーディオ・ノートKanon ◎「モノーラルアンプ構成で聴く懐深い真空管サウンド」三浦孝仁 [試聴アンプ] トライオードTRZ300W/TRX-P300M、マッキントッシュMC1502/MC275VI×2台、オクターブRE320/MRE220、三栄電波Allargand E90PMD-EX、サン・オーディオSV2A3TSX[10th Anniversary version]、エアータイトATM2211J ◎「反応に優れたスピーカーとチョーク励振アンプの濃密な音」吉田伊織 [試聴アンプ+スピーカー] 【アンプ】サン・オーディオSV-TE/50SX 【スピーカー】フィディリティムサウンドNC7v2 WN、ソナス・ファベールLuminaIII、モニターオーディオSilver 500-7G、ファイン・オーディオVINTAGE CLASSIC VIII、ピエガCoax 411 ■実験工房「最新ヘッドフォン密閉型19機種を聴く」 テスター=新 忠篤/岡田 章 機種解説:土方久明 最新・注目の密閉型ヘッドフォンを選定し、最高クラスのヘッドフォンアンプ・システムによる試聴で音の魅力を探ります。真空管サウンドと最新ヘッドフォンをそれぞれ熟知するテスターによる徹底試聴です。 [試聴ヘッドフォン] ソニーMDR-CD900ST、ビクターHA-MX100V、ヤマハHPH-MT8、タゴスタジオT3-01、オーストリアン・オーディオHi-X60、アダムオーディオSP5、シュアSRH1540、ノイマンNDH20、ベイヤーダイナミックT5(3rd generation)、ウルトラゾーンEdition 8 EX、AKG K872-Y3、フォノンSMB01L 特級 SPECIAL EDITION、オーディオテクニカATH-AWKT、オーデジーLCD-XC 2021 CLOSED-BACK HP、ZMF Atticus STD、メゼオーディオLIRIC、ハイファイマンAudivina、ゼンハイザーHD820、フォーカルSTELLIA [試聴ヘッドフォンアンプ・システム] dCS Lina Headphone Amplifier(ヘッドフォンアンプ)+Lina Network DAC(ネットワークD/Aコンバーター)+Lina Master Clock(マスタークロック) ■「ヴィンテージ/現行ユニットの聴き比べ=20cmフルレンジ/同軸型」 テスター=土井雄三/新 忠篤/杉井真人 機種解説:土井雄三/新 忠篤/杉井真人/兒玉眞一郎 アルテック、JBLなどヴィンテージ8機種、マークオーディオの現行2機種の20cmフルレンジ/同軸型ユニットの音の魅力を探ります。WSI製アルテック618Cレプリカ密閉型エンクロージュアにマウントし、ガーゼを使った内部吸音材の位置と量を調整するチューニングも加えてベストサウンドを追求します。 [スピーカーユニット] ◎現行ユニット=マークオーディオAlpair12P、マークオーディオCHR120 ◎生産完了/ヴィンテージユニット=フォステクスFE206En、ナショナルEAS20PW09、アルテック409-8D/409B/400X-16/755E/755C、JBL 2110 [エンクージュア] WSI製アルテック618Cレプリカ [プリ/パワーアンプ] アルテック1567A+アルテック1520T ■連載「クラングファルベに寄せて」小林正信 第9回「独英米のヴィンテージ真空管を聴く」 今号はヴィンテージ真空管の聴き比べです。小林氏製作のヒーター電圧/B電圧/固定バイアスが可変のトランス駆動ユニバーサルアンプと、オイロパ・ユニアスピーカー(EUROPA JUNIOR43004)を使って聴いた出力管の音質リポートです。蓄音機の朝顔形のようなホーンを持つオイロパ・ユニアスピーカーは、真空管による微妙な音色の差を鳴らし分ける能力をジーメンス・オイロダインよりも備えると小林氏は記します。 ◎アメリカ製真空管=71A(ケンラッド製ST管)、10(ブランド不明、ナス管)、250(ブランド不明、ナス管)、300B(WE製オールド球)、252A(WE製大型管)、275A(WE製ナス管) ◎イギリス製真空管=4300A(STC製大型管)、DA30(ザエリックス製ナス管)、VR40(マルコーニ製PX25軍用ナス管) ◎ドイツ製真空管=RE604(クラングフィルム製)、LK460(バルボ製)、AD1(クラングフィルム製)、Eb(バルボ製)、AD1(テレフンケン製)、Ed(バルボ製/ジーメンス製旧型/ジーメンス製新型)、RV258(テレフンケン製シリーズIII/シリーズVI)、RV239(テレフンケン製シリーズV) ◎RV258=シリーズI(1930年4月製造)/II(1930年10月製造)/III(1931年8月製造)/IV(初期:1932年9月製造)/IV(後期:1934年7月製造)/V(1940年5月製造)/VI(1943年4月製造)/VII(1952年9月製造)/P41(タングスラム製RV258相当管) ◎RE604(※ジーメンス・オイロダインで試聴)=第2/4/6世代 ■マイ・ハンディクラフト 真空管アンプの音と設計に精通する『管球王国』筆者による新作・管球式アンプを発表します。回路の詳細と製作過程を解説し、完成アンプの試聴室でのインプレッションを交えて紹介します。 是枝重治◎807プッシュプル・パワーアンプFascination110の製作 是枝氏がKT66より愛好するという送信管807のプッシュプル・パワーアンプです。6L6系統のビーム管807はカッティング設備などに使われたトッププレート球で、ウェスタン・エレクトリックWE350Aの代替球としてオーディオ用途にも使われました。豊かなスケール感と制動力、解像感を充たす音を聴かせます。 小池儀治◎6C41Cシングル・パワーアンプ山中湖 SR005の製作 OTLアンプで知られる6C33Cの片ユニットに相当する傍熱型3極管6C41Cのシングル・パワーアンプです。高信頼のロシア管で統一し、シンプルな回路構成で音楽性豊かな音を聴かせるアンプを目指した設計です。繊細さと鳴りっぷりのよさを両立し、無帰還2段構成らしい鮮度と明敏な応答性を持つ音を聴かせます。 ■自作派大集合「造形の常識に挑んで我が道を往く、個性派アンプ」 新 忠篤/福永誠一郎 パーツのプロでもあるベテラン自作派が、定型に囚われない形と意匠で遊んだ奇想天外ともいえる造形のアンプで登場します。前段SRPP回路を6J5×2本の縦配置モジュールで構成した6B4Gシングルアンプとアルミ板とスタッドで多層スケルトン構造としたMT型双3極管5670W・8パラレルプッシュプルアンプ。ノウハウが注がれた2モデルが、製作者自身も驚く充実した音を試聴室で聴かせました。 ■注目オーディオショップ探訪「ハードオフオーディオサロン吉祥寺店」 ■2023秋の注目新製品試聴 テスター=傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織 この秋の話題のニューモデルを試聴してポイントと音質を探ります。注目の管球式プリアンプほか、フォノイコライザー、アナログプレーヤー、トーンアームや昇圧トランスなどアナログ関連が充実です。 この商品を見た人は、こちらの商品もチェックしています!最近見た商品 |