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指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
■発売日:2026年3月14日
■品番:ESSD-90318
■仕様:CD/SACDハイブリッド
■JAN:4907034226108
■レーベル:DECCA
■音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
■ジャンル:交響曲/管弦楽曲
■DSD Mastering
■Super Audio CD 層:2チャンネル・ステレオ
■美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
北欧音楽の粋を極めた真の巨匠がアメリカの卓越したオーケストラとのコラボレーションに成功した究極のシベリウス交響曲作品。
あのデッカ・サウンドがここに甦る。デッカ・レーベルならではの重厚かつ絢爛なサウンドとシベリウス作品の見事な調和がここに!
■50歳のころから世界的な本格派マエストロになった遅咲きの巨匠
「自分にとって、演奏とは、神に近づく行為なのです」と語り、誠実で謙虚な人柄が愛されているブロムシュテットは、98歳の2025年10月にも来日、桂冠名誉指揮者を務めるN響とシベリウスの交響曲第5番他の北欧の作品を演奏するなど、いまだ第一線の現役指揮者として活躍する生きるレジェンドです。しかし彼が今のような世界的な名声を勝ち得たのは50歳を過ぎてからのことでした。
生まれたのは1927年7月11日、アメリカのマサチューセッツ州スプリングフィールド。2歳で両親の故郷スウェーデンに移住、牧師の父とピアニストの母から大きな影響を受けた厳格なクリスチャンとして育ちます。その後、ストックホルム王立音楽院と北欧最古のウプサラ大学でオルガン、合唱指揮、音楽学などを学び、さらに指揮をザルツブルクでマルケヴィチ、ジュリアード音楽院でジャン・モレルに師事し、1954 年にストックホルム・フィルで指揮者デビューします。以降北欧でオーケストラの首席指揮者を務め、ヨーロッパ各地のオーケストラに客演。大きな転機は1975年。ドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者に就任、ドイツの名門を見事に復興するとともに、録音も積極的に行ない、そこから世界的に名声を高めていきました。
ブロムシュテットはレパートリーの広さでも定評があり、以前からのバッハと古典派、ドイツ・ロマン派、現代と北欧というレパートリーに加え、ドレスデン時代にはブルックナーとマーラーの交響曲、R.シュトラウスの交響詩なども加えていきました。
■円熟期を迎えた巨匠ならではのシベリウス演奏
1985年にはドレスデンを退任し、大きく個性を異にしたアメリカ西海岸サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任します。ここでも彼は“オーケストラ・ビルダー”としての力量を発揮し、ドレスデン同様オーケストラの実力向上に大きく寄与することになりました。
音楽監督を最長の11年務め、録音もベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ブルックナーとマーラーの主要な交響曲、R.シュトラウスとヒンデミットの管弦楽曲集、ブラームスの合唱曲集とオルフの《カルミナ・ブラーナ》、現代のハービソンとセッションズ、そして北欧の音楽もニールセンの交響曲全集の再録音、ベルワルドの交響曲、グリーグの《ペール・ギュント》オリジナル版などもありますが、とりわけ重要なのがシベリウスの交響曲全集です。
デビュー以来、ブロムシュテットの主要なレパートリーだったシベリウスの交響曲全集の唯一の録音は、満を持していたかのように1989年から95年にかけて行われました。いずれも彫りの深い響きと緻密で豊かな表現はすばらしく、シベリウス特有の北欧的な要素と交響曲としての性格も絶妙なバランスで表現している、まさに円熟期を迎えていた巨匠ならではの名演です。ここでは全集から特に親しまれている第2番と第5番、《悲しきワルツ》の3曲を1枚に収録、より音が明晰になり作品と演奏の魅力を満喫できるディスクが完成しました。
■巨匠の意に十二分に応えるアメリカのオーケストラ、その卓越した技量
アメリカのビッグ5と言われているニューヨーク・フィル、シカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団と同格とされている実力派オーケストラがサンフランシスコ交響楽団です。1911 年発足と歴史は古く、首席指揮者をみてもモントゥー(1935年就任)、小澤征爾(1970年就任)、デ・ワールト(1977年就任)、そしてブロムシュテット(1985年就任・桂冠)、ブロムシュテットの後任にはティルソン=トーマス(就任1995年・桂冠)と、実力者揃い。常に多くのレコーディングをさまざまなレーベルで行ってきました。そうした中でもブロムシュテットがこのオーケストラに植え付けた正確なリズムフィギュアと構築性はその実績の現れです。世界でも屈指の実力者集団に変貌を遂げたオーケストラは、シベリウスの調性感の希薄な、時には無調に近い響きになるところや、リズムの複雑な絡み合いなど難解な部分においても、盤石の安定感を示します。ブロムシュテットはそのオーケストラをリードし、そのうえでシベリウスのデリケートな色彩のうつろい、リズムの変化を緻密に表現することに成功しています。まさに巨匠の腕の見せどころと言っていいでしょう。
■シベリウス交響曲の中でもとりわけ重要な2作品
ここに収められたシベリウスの交響曲は彼の作品の中でも特に人気の高い2作品です。1902年に完成し、同年に初演、イタリア滞在の印象が強かったためか、シベリウスの作品としては明るさが特徴的な第2番ですが、その反面でアンサンブルの難しさは筆舌に尽くしがたい部分もあり、「わかりやすさ」の箇所だけに頼りすぎた演奏は通用しない“隠れた難曲”とも言われる、指揮者泣かせの作品でもあります。
1915年に完成した第5番は数回の改訂を経て1919年に現在の版になり、第4番同様、技法的な難解さが牙を剥き出している、まさに難曲です。それにも拘らずブロムシュテットの演奏は、そうした難しさを平常心でクリアし、北欧の雄大な情景を我々に、まさに自然体で示してくれる、懐の広い演奏に終始しています。シベリウス愛好家、一般愛好家、どちらの方々にも受け入れて頂ける演奏がここでは展開されています。
Jean Sibelius
交響曲 第2番 ニ長調 作品43
Symphony No. 2 in D major, Op. 43
1. 第1楽章: Allegretto
2. 第2楽章: Tempo andante, ma rubato
3. 第3楽章: Vivacissimo - Lento e suave
4. 第4楽章: Finale. Allegro moderato
交響曲 第5番 変ホ長調 作品82
Symphony No. 5 in E flat major, Op. 82
5. 第1楽章: Tempo molto moderato - Allegro moderato
6. 第2楽章: Andante mosso, quasi allegretto
7. 第3楽章: Allegro molto
8. 悲しきワルツ 作品44の1
Valse triste, Op. 44 No. 1
サンフランシスコ交響楽団
San Francisco Symphony
指揮: ヘルベルト・ブロムシュテット
Conducted by Herbert Blomstedt
[録音] 1991年5月27-28日(2番、悲しきワルツ)、1989年5月30日-6月3日 (5番) デービス・シンフォニーホール、サンフランシスコ
[海外盤初出] DECCA 433 810-2(2番、悲しきワルツ) DECCA 425 858-2(5番)
[日本盤初出] LONDON POCL5168(2番、悲しきワルツ) LONDON POCL5286(5番)
[オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー]アンドリュー・コーナル
[レコーディング・エンジニア]ジョン・ペロウ(2番、悲しきワルツ)、ジェイムズ・ロック(5番)
[Super Audio CD プロデューサー]大間知基彰(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD アソシエイト・プロデューサー]吉田穣(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア]東野真哉(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスター]2025年11月 エソテリック・オーディオルーム、「Esoteric Mastering」システム
[解説]浅里公三 増田良介
[企画・販売] ティアック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社