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管球王国 Vol.103 2022年 WINTER
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管球王国 Vol.103 2022年 WINTER
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■発売日:2022年1月27日
■雑誌コード:67970-13
■ISBN:9784880734729
2022年冬号となる103号の巻頭企画は「プリアンプの持つ支配力=最新18モデルの徹底試聴」です。設計思想が音に色濃く反映されるプリアンプは、システム全体のサウンドを決定づける影響力を持つコンポーネントです。最新モデルの徹底試聴で、その豊かな音の世界を浮き彫りにします。実験工房「最新モノーラルカートリッジの今を聴く=22機種聴き比べ」は、モノーラルLPレコードをベストの音で聴くためのカートリッジ選びです。MM型/MC型を交えた最新のモノーラル専用22モデルを聴き比べます。
ヴィンテージ企画は「WE91Bで聴く300B新旧13機種の魅力」です。最新の300B復刻管、米国ウェスタン・エレクトリックのWE300B(2021)が登場しました。300B本来の搭載シングルアンプがWE91型です。オリジナル状態にメインテナンスされたWE91Bで、WE300B(2021)を含む現行管10種とWEヴィンテージ管3種の300Bが聴かせる音を探ります。
自作派大集合「SP盤とモノ盤のための管球式フォノEQ」は、SPレコード、モノーラルLPレコードに照準を合わせて設計・製作された自作アンプの登場です。SPレコードは名演奏と名唱の宝庫です。最適設計された自作アンプで、数々の希少盤が聴かせるエネルギー感を実感します。熟達した設計者のアンプ製作記「マイ・ハンディクラフト」は、励振が難しいドイツの希少な直熱管AD1のプッシュプル・モノーラルパワーアンプです。103号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が満載です。
CONTENTS
■
プリアンプの持つ支配力=最新18モデルの徹底試聴
管球式/半導体式/パッシヴアッテネーター
テスター=高津 修/三浦孝仁
回路や内部コンストラクション、増幅素子の選別など設計思想が音に鮮明に表れるのがプリアンプです。管球式を主体に半導体式/パッシヴアッテネーターを交えて最新モデルの音を聴き比べ、魅力を徹底リポートします。フォノイコライザー搭載モデルは、VM型とMC型のカートリッジにを使ったアナログ再生も試聴しました。
[試聴プリアンプ]
サンバレーSV-Pre1616Dキット、三栄電波Allargando CS400M-EX、山本音響工芸CA04、トライオードTRX1、カトレアアナログIII、EAR EAR834L Deluxe、ラックスマンCL38uC、オーロラサウンドPREDA III Classic、マッキントッシュC22V、エアータイトATC5、ウエスギU・BROS280R、オーディオ・マエストロFascination 711、オクターブHP300SE、フェーズメーションCM2000、宮島ラボラトリーWo1、オーディオ・ノートG70、シルバトーンL103、イプシロンPST100mk
■
実験工房「最新モノーラルカートリッジの今を聴く=22機種の聴き比べ」
テスター=新 忠篤/古屋 明/岡田 章
機種解説:児玉眞一郎
モノーラルLPレコードからよりよい音を引き出すための最新モノーラルカートリッジの聴き比べです。専用設計によって、いかにS/N感に優れて音溝を安定してトレースするモノーラルレコード再生が得られるか。MM型/MC型を交えて、設計に工夫が盛り込まれた22機種の試聴で探ります。
[試聴カートリッジ]
グラドMC+ Mono、オーディオテクニカVM610MONO、グラドME+ Mono、グラドOPUS3、オルトフォン2M Mono、プレゼンスオーディオMaroon、デノンDL102、オーディオテクニカAT33MONO、宮島ラボラトリー スピリッツMONO(CM03)、シェルター501 II Mono、オルトフォンCG 25 Di MKII、ZYX Ultimate100-MONO、オルトフォンMC Cadenza Mono、EMT HMD025、フェーズメーションPP-Mono、イケダサウンドラボズ9MONO、ZYX Ultimate-OMEGA-MONO、宮島ラボラトリー インフィニティーMONO(CM10)、マイソニックラボEminent Solo、テデスカDT101u、オルトフォンMC A Mono、ZYX Ultimate-天空(ASTRO)-MONO
■
「WE91Bで聴く300B新旧13機種の魅力」
テスター=土井雄三/岡田 章/新 忠篤/杉井真人
ウェスタン・エレクトリック(WE)は1936年に劇場用「ミラフォニック・サウンドシステム」向けに300BシングルアンプのWE91Aを開発。当初の供給直後にWE91Bに仕様変更されます。WEのメインテナンスパーツを使ってオリジナルに忠実にリストアされたWE91Bアンプで新旧の300Bを聴き比べます。2021年の最新復刻管WE300Bを含む現行10種と、もっとも古い時代の刻印モデルを含むWE製ヴィンテージ管3種の試聴で、300B本来の鳴り方を探ります。
[試聴アンプ]
ウェスタン・エレクトリックWE91B
[試聴真空管]
◎現行管=プスヴァン300B、エレクトロ・ハーモニックス300B EH 、ゴールドライオンPX300B、JJエレクトロニック300B、ゴールデンドラゴン4-300BC、サンバレーPrime 300B ver.4、プスヴァンWE300B、エルログER300B、タカツキTA300B、ウェスタン・エレクトリックWE300B(2021)
◎ヴィンテージ管=ウェスタン・エレクトリックWE300B(1999)、ウェスタン・エレクトリックWE300B オールドモデル、ウエスタン・エレクトリックWE300B 刻印モデル
■
マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者が熟達した設計の新作・管球式アンプを発表します。回路の詳細と製作過程を解説し、完成アンプの試聴室でのインプレッションを交えて紹介します。
是枝重治◎独バルボAD1プッシュプル・モノーラルパワーアンプ Fascination103の製作
1937年発表の希少な出力管、ドイツ・バルボ製AD1のプッシュプル・モノーラルパワーアンプです。AD1は魅力に富む精緻な外観を持つと同時に、動作させる難しさのある真空管です。本機はSRPP回路によるドライバー段でAD1を余裕を持って励振し、出力9Wで毅然とした力強い音を聴かせます。
自作派大集合「SP盤とモノLP盤のための管球式フォノEQ」
桑原威夫/園田恭弘/新 忠篤
管球アンプ自作派の方々に自信作をご披露いただく連載企画「自作派大集合」の特別編は、SPレコード愛好家が製作した、SPレコードと初期モノーラルLPレコードに対応する管球式フォノイコライザーが登場します。SPレコードの電気再生で、いかに心を打つ音が得られるか。製作者の桑原威夫氏、SPレコードとモノLPレコードを愛好し熟知する富士レコード社の園田恭弘氏、新 忠篤氏が数々の貴重なレコードを試聴し、音源に照準を合わせたアンプ製作の意義を語り合います。
■記事訂正のお知らせ
本誌103号「自作派大集合」企画、P125に掲載の回路図に誤りがありました。下図の「LOW LIMITは0.06μFが固定抵抗とパラレルで入る」回路が、アンプご製作の桑原威夫様の原図通りの正しい回路です。訂正して関係各位ならびに読者の皆さまに深くお詫びいたします。
■
2022冬の注目新製品試聴
テスター=傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織
この冬に登場する話題のニューモデルを試聴して、設計ポイントと音質を検証します。フォノイコライザーやカートリッジなどアナログ関連機器が充実です。モノーラル・フォノイコライザーのオーロラサウンドEQ100、300B/2A3を無調製で差し替えられるパワーアンプのアムトランスTU8900 TK ver.が登場します。
■
連載「クラングファルベに寄せて」小林正信
第2回「日本に残ったオイロパ・スピーカー」
「オイロパ・スピーカー」はドイツ・クラングフィルム社が1931年に開発した大劇場用トーキー映画システムのスピーカー部で、70cmウーファーが使われた2ウェイです。ヨーロッパの戦禍を受けずに残った、戦前に日本に輸入された貴重な2台が現在、独ヴィンテージオーディオ愛好家である小林氏の手元にあります。池田 圭氏が所蔵の東京・目黒にあった個体と、昭和12(1937)年に建てられた山口県宇部市の渡辺翁記念会館で音響装置として使われていたものです。メインテナンスを始めた筆者が「オイロパ・スピーカー」との巡り会いと、モノーラルで鳴らし始めた音の印象を綴ります。
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■雑誌コード:67970-13
■ISBN:9784880734729
2022年冬号となる103号の巻頭企画は「プリアンプの持つ支配力=最新18モデルの徹底試聴」です。設計思想が音に色濃く反映されるプリアンプは、システム全体のサウンドを決定づける影響力を持つコンポーネントです。最新モデルの徹底試聴で、その豊かな音の世界を浮き彫りにします。実験工房「最新モノーラルカートリッジの今を聴く=22機種聴き比べ」は、モノーラルLPレコードをベストの音で聴くためのカートリッジ選びです。MM型/MC型を交えた最新のモノーラル専用22モデルを聴き比べます。
ヴィンテージ企画は「WE91Bで聴く300B新旧13機種の魅力」です。最新の300B復刻管、米国ウェスタン・エレクトリックのWE300B(2021)が登場しました。300B本来の搭載シングルアンプがWE91型です。オリジナル状態にメインテナンスされたWE91Bで、WE300B(2021)を含む現行管10種とWEヴィンテージ管3種の300Bが聴かせる音を探ります。
自作派大集合「SP盤とモノ盤のための管球式フォノEQ」は、SPレコード、モノーラルLPレコードに照準を合わせて設計・製作された自作アンプの登場です。SPレコードは名演奏と名唱の宝庫です。最適設計された自作アンプで、数々の希少盤が聴かせるエネルギー感を実感します。熟達した設計者のアンプ製作記「マイ・ハンディクラフト」は、励振が難しいドイツの希少な直熱管AD1のプッシュプル・モノーラルパワーアンプです。103号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が満載です。
管球式/半導体式/パッシヴアッテネーター
テスター=高津 修/三浦孝仁
回路や内部コンストラクション、増幅素子の選別など設計思想が音に鮮明に表れるのがプリアンプです。管球式を主体に半導体式/パッシヴアッテネーターを交えて最新モデルの音を聴き比べ、魅力を徹底リポートします。フォノイコライザー搭載モデルは、VM型とMC型のカートリッジにを使ったアナログ再生も試聴しました。
[試聴プリアンプ]
サンバレーSV-Pre1616Dキット、三栄電波Allargando CS400M-EX、山本音響工芸CA04、トライオードTRX1、カトレアアナログIII、EAR EAR834L Deluxe、ラックスマンCL38uC、オーロラサウンドPREDA III Classic、マッキントッシュC22V、エアータイトATC5、ウエスギU・BROS280R、オーディオ・マエストロFascination 711、オクターブHP300SE、フェーズメーションCM2000、宮島ラボラトリーWo1、オーディオ・ノートG70、シルバトーンL103、イプシロンPST100mk
■実験工房「最新モノーラルカートリッジの今を聴く=22機種の聴き比べ」
テスター=新 忠篤/古屋 明/岡田 章
機種解説:児玉眞一郎
モノーラルLPレコードからよりよい音を引き出すための最新モノーラルカートリッジの聴き比べです。専用設計によって、いかにS/N感に優れて音溝を安定してトレースするモノーラルレコード再生が得られるか。MM型/MC型を交えて、設計に工夫が盛り込まれた22機種の試聴で探ります。
[試聴カートリッジ]
グラドMC+ Mono、オーディオテクニカVM610MONO、グラドME+ Mono、グラドOPUS3、オルトフォン2M Mono、プレゼンスオーディオMaroon、デノンDL102、オーディオテクニカAT33MONO、宮島ラボラトリー スピリッツMONO(CM03)、シェルター501 II Mono、オルトフォンCG 25 Di MKII、ZYX Ultimate100-MONO、オルトフォンMC Cadenza Mono、EMT HMD025、フェーズメーションPP-Mono、イケダサウンドラボズ9MONO、ZYX Ultimate-OMEGA-MONO、宮島ラボラトリー インフィニティーMONO(CM10)、マイソニックラボEminent Solo、テデスカDT101u、オルトフォンMC A Mono、ZYX Ultimate-天空(ASTRO)-MONO
■「WE91Bで聴く300B新旧13機種の魅力」
テスター=土井雄三/岡田 章/新 忠篤/杉井真人
ウェスタン・エレクトリック(WE)は1936年に劇場用「ミラフォニック・サウンドシステム」向けに300BシングルアンプのWE91Aを開発。当初の供給直後にWE91Bに仕様変更されます。WEのメインテナンスパーツを使ってオリジナルに忠実にリストアされたWE91Bアンプで新旧の300Bを聴き比べます。2021年の最新復刻管WE300Bを含む現行10種と、もっとも古い時代の刻印モデルを含むWE製ヴィンテージ管3種の試聴で、300B本来の鳴り方を探ります。
[試聴アンプ]
ウェスタン・エレクトリックWE91B
[試聴真空管]
◎現行管=プスヴァン300B、エレクトロ・ハーモニックス300B EH 、ゴールドライオンPX300B、JJエレクトロニック300B、ゴールデンドラゴン4-300BC、サンバレーPrime 300B ver.4、プスヴァンWE300B、エルログER300B、タカツキTA300B、ウェスタン・エレクトリックWE300B(2021)
◎ヴィンテージ管=ウェスタン・エレクトリックWE300B(1999)、ウェスタン・エレクトリックWE300B オールドモデル、ウエスタン・エレクトリックWE300B 刻印モデル
■マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者が熟達した設計の新作・管球式アンプを発表します。回路の詳細と製作過程を解説し、完成アンプの試聴室でのインプレッションを交えて紹介します。
是枝重治◎独バルボAD1プッシュプル・モノーラルパワーアンプ Fascination103の製作
1937年発表の希少な出力管、ドイツ・バルボ製AD1のプッシュプル・モノーラルパワーアンプです。AD1は魅力に富む精緻な外観を持つと同時に、動作させる難しさのある真空管です。本機はSRPP回路によるドライバー段でAD1を余裕を持って励振し、出力9Wで毅然とした力強い音を聴かせます。
自作派大集合「SP盤とモノLP盤のための管球式フォノEQ」
桑原威夫/園田恭弘/新 忠篤
管球アンプ自作派の方々に自信作をご披露いただく連載企画「自作派大集合」の特別編は、SPレコード愛好家が製作した、SPレコードと初期モノーラルLPレコードに対応する管球式フォノイコライザーが登場します。SPレコードの電気再生で、いかに心を打つ音が得られるか。製作者の桑原威夫氏、SPレコードとモノLPレコードを愛好し熟知する富士レコード社の園田恭弘氏、新 忠篤氏が数々の貴重なレコードを試聴し、音源に照準を合わせたアンプ製作の意義を語り合います。
本誌103号「自作派大集合」企画、P125に掲載の回路図に誤りがありました。下図の「LOW LIMITは0.06μFが固定抵抗とパラレルで入る」回路が、アンプご製作の桑原威夫様の原図通りの正しい回路です。訂正して関係各位ならびに読者の皆さまに深くお詫びいたします。
■2022冬の注目新製品試聴
テスター=傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織
この冬に登場する話題のニューモデルを試聴して、設計ポイントと音質を検証します。フォノイコライザーやカートリッジなどアナログ関連機器が充実です。モノーラル・フォノイコライザーのオーロラサウンドEQ100、300B/2A3を無調製で差し替えられるパワーアンプのアムトランスTU8900 TK ver.が登場します。
■連載「クラングファルベに寄せて」小林正信
第2回「日本に残ったオイロパ・スピーカー」
「オイロパ・スピーカー」はドイツ・クラングフィルム社が1931年に開発した大劇場用トーキー映画システムのスピーカー部で、70cmウーファーが使われた2ウェイです。ヨーロッパの戦禍を受けずに残った、戦前に日本に輸入された貴重な2台が現在、独ヴィンテージオーディオ愛好家である小林氏の手元にあります。池田 圭氏が所蔵の東京・目黒にあった個体と、昭和12(1937)年に建てられた山口県宇部市の渡辺翁記念会館で音響装置として使われていたものです。メインテナンスを始めた筆者が「オイロパ・スピーカー」との巡り会いと、モノーラルで鳴らし始めた音の印象を綴ります。