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■発売日:2022年5月30日
■品番:SSAR-065〜066
■JANコード:4571177052933
■仕様:33 1/3回転(2枚組)
■限定生産
■企画・販売:株式会社ステレオサウンド
■制作・発売:ユニバーサルミュージック合同会社
シナトラ&ベイシーのライヴ名盤を
フル・アナログ・プロセスでLPレコード化
今年2022年がフランク・シナトラの初来日公演(1962年4月)から60周年にあたることを記念して、フランク・シナトラ・エンタープライズの全面協力のもと、ユニバーサルミュージックとステレオサウンドが共同で制作・復刻を行なったのが、アナログLPレコード2枚組の『シナトラ・ライヴ・アット・ザ・サンズ』(原題:Sinatra At The Sands)。
1966年1月から2月にかけて米国ラスヴェガスのサンズ・ホテルで、フランク・シナトラとカウント・ベイシー楽団(指揮と編曲はクインシー・ジョーンズ)が行なったライヴを収録した本作『シナトラ・ライヴ・アット・ザ・サンズ』は、ジャズファンだけでなくその録音の良さによりオーディオファイルからも高い人気を誇るオーディオ名盤である。弊社では世界初SACD化として2019年にシングルレイヤーSACD(+CD)仕様でリリース済みだが、初来日から60年という節目の年に満を持してアナログLPレコード化を果たした次第だ。
SACDのマスター音源は、米国オリジナル・アナログマスターテープの使用にこだわったため、米国内でアーカイヴを行なったデジタル音源を採用している。いっぽう、アナログLPレコード版の本盤では、せっかくのLPレコード化だからとアナログ・プロセスを重視して、日本盤LPレコード制作用として1973年に米国でダビングされた1/4インチ幅(38cm/s)のアナログテープをマスター音源とした。
このアナログテープは半世紀近くも昔のものでありながら、温度・湿度管理の行き届いた日本国内の倉庫で大切に保管されていたため、粉落ちやベタ付きのない抜群のコンディションを保っており、テープ外箱の記載を信じれば、ほんの数回カッティングに使われただけ。肝心の音はまさに、“あの時代のアメリカそのもの”(100%制作チームの私感です)であった。本盤では、ユニバーサルミュージックの特別な許可が得られたことにより、この抜群のコンディションのアナログテープをそのままカッティングマスターとして使うことができた。
ラッカー盤のカッティング作業を担当したのは、東京・文京区でPiccolo Audio Worksを主宰する松下真也氏。アンペックス製の真空管式ヘッドアンプと組み合されたテレフンケン製テープデッキ「M21」、そして、スカーリー製カッティングレース「RA1389」とウェストレックス製ステレオ仕様カッターヘッド「3DIIAH」等を用いる、こだわりのフル・アナログ・プロセスによって、ラッカー盤に音が刻み込まれている。
その後のメッキ、プレス等の作業は静岡のソニー・ミュージックソリューションズで実施。ジャズ喫茶「ベイシー」の菅原正二氏のアドバイスもあり、ディスクは通常の140g盤仕様(33 1/3回転)としている。また、ディスクを収納するジャケットは米国初期LPレコードの仕様を極力踏襲するべく、ジャパン・スリーブの職人の技術をフル活用しての手作業によるものとなっているので、音とあわせて、そのあたりの出来栄えもご期待いただければ幸いである。
本作のマスター音源は、1/4インチ幅(テープスピード:38cm/s)のアナログテープ。1973年12月にアメリカで日本向けにダビングされたもので、ドルビー等のノイズリダクションは未使用。日本国内で厳重に管理・保管されていたため、とても良好なコンディションを保っていた。
ラッカー盤の制作に用いた、米国スカーリー製のカッティングレース「RA1389」と米国ウェストレックス製ステレオ仕様カッターヘッド「3DIIAH」の組合せ。奥(写真右側)に見えるのは、ウェストレックス製真空管式カッティングアンプの「RA1574D」。
アナログマスターテープのプレイバックに用いたのは、ヴィンテージ機器の扱いに精通する松下氏によって入念なレストアが施された、ドイツ・テレフンケン製のテープレコーダー「M21」。下部は米国アンペックス製の真空管式ヘッドアンプ。
ダブルジャケットの表面は、裏側から白い紙を表側に向かって回り込ませ、その上から写真を貼り付けた、米国初期LPレコードをかぎりなく踏襲する仕様。自動化された機械では対応できず、職人の手作業によって一枚一枚仕上げられる。
手作業による加工の仕様上、ジャケットは表面に段が付いていたり、写真のように折り筋、文字のずれが背部分に生じたりする場合がございます。予めご了承ください。
収録曲
LP1
[Side A]
1. |
Come Fly With Me
カム・フライ・ウィズ・ミー
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2. |
I've Got A Crush On You
アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー
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3. |
I've Got You Under My Skin
アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン
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4. |
The Shadow Of Your Smile
いそしぎ
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5. |
Street Of Dreams
ストリート・オブ・ドリームス
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6. |
One For My Baby (And One More For The Road)
ワン・フォー・マイ・ベイビー
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[Side B]
1. |
Fly Me To The Moon (In Other Words)
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
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2. |
One O'Clock Jump (Basie Instrumental)
ワン・オクロック・ジャンプ |
3. |
“The Tea Break”
(モノローグ) |
4. |
You Make Me Feel So Young
ユー・メイク・ミー・フィール・ソー・ヤング
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LP2
[Side A]
1. |
All Of Me (Basie Instrumental)
オール・オブ・ミー
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2. |
The September Of My Years
わが人生の九月
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3. |
Get Me To The Church On Time
時間通りに教会へ
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4. |
It Was A Very Good Year
楽しかったあの頃
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5. |
Don't Worry ‘Bout Me
ドント・ウォーリー・バウト・ミー
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6. |
Makin' Whoopee ! (Basie Instrumental)
メイキン・ウーピー
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[Side B]
1. |
Where Or When
いつかどこかで
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2. |
Angel Eyes
エンジェル・アイズ
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3. |
My Kind Of Town
わが町シカゴ
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4. |
“A Few Last Words” (Monologue)
(エンド・モノローグ)
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5. |
My Kind Of Town (Reprise)
わが町シカゴ(フィナーレ)
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クインシー・ジョーンズ(アレンジ、指揮)
録音:1966年1月26〜29日, 2月1日 ラスヴェガス、サンズ・ホテル(ライヴ)
カッティングエンジニア:松下真也(Piccolo Audio Works)
ライナーノート:ジャズ喫茶「ベイシー」店主・菅原正二、三具保夫