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ューベルト:アルペジオーネ・ソナタ シューマン:民謡風の5つの小品 作品102ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
ューベルト:アルペジオーネ・ソナタ シューマン:民謡風の5つの小品 作品102ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
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シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ、シューマン:民謡風の5つの小品 作品102ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 (CD/SACDハイブリッド)【予約商品・3月17日以降順次発送予定】

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予約販売価格 ¥ 4,000 税込
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ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)

■発売日:2025年3月15日
■品番:ESSD-90303
■仕様:CD/SACDハイブリッド
■JAN:4907034225668
■レーベル:DECCA
■音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
■ジャンル:室内楽曲
■DSD Mastering
■Super Audio CD層:2チャンネル・ステレオ
■歌詞対訳付、美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
※海外販売不可につき、商品配送先が海外販売・海外転送業者の場合、また海外転送や転売目的と弊社が判断した場合は断りなくご注文をキャンセルとさせていただきます。あらかじめご了承ください。



ロストロポーヴィチが作曲家ブリテンと成し遂げた室内楽演奏の桃源郷。1960年代英デッカの録音技術の粋を極めた名演が最新Super Audio CDハイブリッド化。

■ESOTERICならではのこだわりのSuper Audio CDハイブリッド・ソフト
 オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒的な音質向上で継続して高い評価をいただいているESOTERICによる名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名盤と評価され、現代にいたるまでカタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから進化したテクノロジーと感性とによってDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CDハイブリッド化を実現してきました。今回はデッカ、ドイツ・グラモフォン、ワーナー・クラシックス(旧 EMI)の名盤から、アナログ時代およびデジタル初期を代表する名演・名録音3タイトルをSuper Audio CDハイブリッドで発売いたします。

■チェロの概念を深化させたチェリスト
 パブロ・カザルスと並び、20世紀におけるチェロという楽器の概念を深化させた巨人、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927-2007)。旧ソ連(現アゼルバイジャン共和国)のバクーに生まれ、7歳からチェロを始め、モスクワ音楽院でチェロをコゾルーポフに、作曲をショスタコーヴィチに師事。1956年に欧米での演奏旅行で大成功を収めて一躍世界的な存在になりました。チェロのあらゆるレパートリーを掌中に収め、傑出したテクニックで特に20世紀の優れた作曲家たちに多くの刺激を与え、ハチャトゥリアン、ブリテン、デュティユー、バーンスタインらの巨匠たちから170にも及ぶ作品を捧げられています。指揮者、ピアニストとしても活動し、熱心な人権擁護活動家でもあり、1970年には作家ソルジェニーツィンを擁護してソヴィエト政府と対立、1978年にはソヴィエト市民権を剥奪される(1990年に回復)など、音楽家としての枠を遥かに超えた存在でした。音楽面でも、高度で磨き抜かれた技術、とりわけ幅広い音域にわたって平均した音色の美しさを保ち、力強い情熱、幅広い表現力と尽きることのないエネルギーを放射し続ける演奏は、聴き手に興奮と深い感動をもたらしてきました。

■ロストロポーヴィチの生涯を変えた「3名の作曲家」の一人、ベンジャミン・ブリテン
 ロストロポーヴィチは「自分の生涯を変えた3名の作曲家」としてプロコフィエフ、ショスタコーヴィチのほかに、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の名を挙げていました。1961年9月、ロストロポーヴィチはレニングラード・フィルのイギリス・ツアーに帯同し、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番のイギリス初演を行った際、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールでは演奏に臨席したショスタコーヴィチの隣にブリテンが座っていました。ブリテンは作品と演奏双方に強い感銘を受け、自らが1948年に創設し主催していたオールドバラ音楽祭で初演するということだけを条件にロストロポーヴィチのためにチェロ・ソナタの作曲を約束しています。その結果チェロ・ソナタは1961年に作曲・初演され、さらにブリテンは1964年から1971年にかけて3曲の無伴奏チェロ組曲、「チェロとオーケストラのための交響曲」をロストロポーヴィチのために作曲しており、20世紀後半における最も重要かつシリアスなチェロ作品がこの二人の音楽的交感から生み出されたのでした。

■オールドバラ音楽祭での共演から生まれ音楽の絆
 ブリテンは作曲だけでなく、ピアニストそして指揮者としても卓越した才能を持ち、オールドバラ音楽祭でも、パートナーだったテノールのピーター・ピアーズとの共演のほか、室内楽やオーケストラの指揮も担っていました。ロストロポーヴィチとブリテンの初共演は1961年7月、オールドバラ音楽祭でのブリテンのチェロ・ソナタの世界初演でのこと。音楽祭を気に入ったロストロポーヴィチは「私はオールドバラでとても幸せでした。帰りたくないです。素晴らしい聴き手の皆さん、そして友人のベンとピーターのために必ず戻ってきますよ」と明言しており、その後もこの音楽祭に登場しています。レパートリーは主にブリテンの個人的な趣向を反映し、シューベルト、シューマンからドビュッシーやヤナーチェクまで多岐にわたるものでした。ブリテンはロストロポーヴィチにシューベルトのアルペジオーネ・ソナタとイギリスの作曲家フランク・ブリッジのチェロ・ソナタの演奏を勧め、ロストロポーヴィチはショスタコーヴィチのチェロ・ソナタの演奏とハイドンのチェロ協奏曲第1番のカデンツァを依頼するなど、二人の共演はブリテンが心臓病のため演奏活動から退くまで続きました。

■ロストロポーヴィチ最重要の録音遺産
 LP時代以降、英デッカはブリテンの作品の自作自演の録音に力を入れており、オーケストラ曲からオペラまでその主要作のほとんどが当時最先端の技術で収録され、作品の普及に貢献しました。そのプロジェクトの過程で、指揮者・ピアニストとしてのブリテンによるパーセル、バッハ、モーツァルトからエルガ―に至る様々な作曲家の作品も録音され、ロストロポーヴィチとの共演も残されました。まず1961年7月、オールドバラ音楽祭での二人の初共演の直後に、世界初演したばかりのブリテンのチェロ・ソナタのほか、一緒に取り上げたシューマンの「民謡風の5つの小品」、ドビュッシーのチェロ・ソナタが録音されました。その3年後の1964年7月、同年3月に初演されたばかりのブリテンのチェロ交響曲とハイドンのチェロ協奏曲第1番がイギリス室内管弦楽団を起用して録音され、さらに4年後の1968年7月、シューベルトのアルペジオーネ・ソナタとブリッジのチェロ・ソナタが録音されたのです。この時同時に録音されたブリテンの無伴奏チェロ組曲第1番・第2番も合わせるとLPにして4枚分となるこれらのデッカ録音は、ソ連時代のライヴも勘定に入れると膨大な量が残されているロストロポーヴィチの録音遺産の中でも、リヒテルとのベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲、複数のドヴォルザークのチェロ協奏曲、晩年のバッハの無伴奏全曲と並び、最も重要なものといえるでしょう。


収録曲
フランツ・シューベルト
Franz Schubert

アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
Sonata for Arpeggione and Piano in A minor, D. 821
[1] 第1楽章: Allegro moderato
[2] 第2楽章: Adagio
[3] 第3楽章: Allegretto

ロベルト・シューマン
Robert Schumann

民謡風の5つの小品 作品102
Fünf Stücke im Volkston, Op. 102
[4] 第1曲: Vanitas vanitatum (Mit Humor)
[5] 第2曲: Langsam
[6] 第3曲: Nicht schnell, mit viel Ton zu spielen
[7] 第4曲: Nicht zu rasch
[8] 第5曲: Stark und markiert

クロード・ドビュッシー
Claude Debussy

チェロ・ソナタ ニ短調
Sonata for Violoncello and Piano in D minor
[9] 第1楽章: Prologue (Lent)
[10] 第2楽章: Sérénade (Modérément animé)
[11] 第3楽章: Finale (Animé)

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
Mstislav Rostropovich, Violoncello
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)
Benjamin Britten, Piano

[録音][シューベルト] 1968年7月22日~27日、スネイプ、「ザ・モルティングス」コンサート・ホール
[シューマン、ドビュッシー] 1961年7月19日~21日、ロンドン、キングスウェイ・ホール
[海外盤初出][シューベルト] DECCA SXL 6426(1970年) [シューマン、ドビュッシー] DECCA SXL 2298(1963年)
[日本盤初出][シューベルト] LONDON SLA1015 (1970年7月) [シューマン、ドビュッシー] LONDON SLC1200 (1963年2月)

[オリジナル・レコーディング]
[レコーディング・プロデューサー][シューベルト] ジョン・モードラー [シューマン、ドビュッシー] アンドルー・レーバーン
[バランス・エンジニア][シューベルト] ゴードン・パリー&ケネス・ウィルキンソン [シューマン、ドビュッシー] アラン・リーヴ
[Super Audio CDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック・マスタリングセンター)
[Super Audio CDアソシエイト・プロデューサー] 吉田 穣(エソテリック・マスタリングセンター)
[Super Audio CDリマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック・マスタリングセンター)
[Super Audio CDリマスター] 2024年11月 エソテリック・オーディオルーム、「Esoteric Mastering」システム
[解説] 浅里公三 芳岡正樹
[企画・販売] ティアック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社


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