ハープ協奏曲&変奏曲集 (CD/SACDハイブリッド)
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ハープ協奏曲&変奏曲集 (CD/SACDハイブリッド)【予約商品・6月15日頃より順次発送予定】

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マリサ・ロブレス(ハープ)
アイオナ・ブラウン 指揮 [Concertos]
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ[Concertos]

■発売日:2024年6月15日
■品番:ESSD-90292
■仕様:Super Audio CD ハイブリッド
■JAN:4907034225460
■レーベル:DECCA (旧ARGO)
■音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
■ジャンル:協奏曲/器楽曲
■DSD Mastering / Super Audio CD 層: 2 チャンネル・ステレオ
■美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
※海外販売不可につき、商品配送先が海外販売・海外転送業者の場合、また海外転送や転売目的と弊社が判断した場合は断りなくご注文をキャンセルとさせていただきます。あらかじめご了承ください。



華やかなハープの魅力を心ゆくまで味わえる名手マリサ・ロブレスのコンチェルト・アルバ ム。伝説のデッカ・エンジニア、ケネス・ウィルキンソンが手掛けた超優秀録音が世界初のSuper Audio CD ハイブリッド化。

■20 世紀が生んだクラシカル・ハープの名手
 マリサ・ロブレスは1937年生まれのスペインのハープ奏者で、クラシック音楽界では20世紀後半を代表する名手として知られています。早熟の才があり、幼少時からルイサ・メナルゲスに師事して(兄弟子が名手ニカノール・サバレタ)わずか9 歳でデビュー、1953 年に16 歳でマドリード音楽院を卒業しています。翌年、マドリードでジャン=ピエール・ランパルとモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」を共演し、コンサートデビューを果たしていますが、この曲はロブレスのトレードマークとなり、コンサートでは1000 回以上演奏しているのみならず、ジェームズ・ゴールウェイとは何と4 度にわたって録音(RCA)し、それらの録音を通じてこの曲のイメージが決定づけられたと言っても過言ではありません。1958 年にマドリード音楽院で教鞭をとった後、結婚して1959 年にイギリスに渡り、1960 年にイギリス国籍を取得し永住。イギリスをベースに世界各地にツアーを行い、ハープという楽器の魅力を世界中の新しい聴衆に伝えてきました。ロドリーゴを始めとして同時代作曲家への新作委嘱も怠らず、1971 年からは英国王立音楽院の教授にも就任し、若手の育成にも力を入れ、数多くのテレビ出演を通じて知名度も広がっています。

■その名声に反比例する残された録音の少なさ
 ロブレスはそれほどの名手であるにもかかわらず、ゴールウェイとのモーツァルトを除くとレコーディングの量はごく少ないのが、このシリーズで取り上げられるアーティストとしては珍しいほど。ロブレスは1960 年代初頭からスペインのレーベルに録音を始めていますが、彼女のハープ奏者としての知名度を上げることに貢献したのは、1960 年代半ばに始まる英ARGO への録音でした。1965 年のケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団によるブリテン「教会音楽集」への参加をきっかけに同レーベルとのかかわりが生まれ、1966 年から67 年にかけて「スペインのハープ」「フランスのハープ」「ハープによる変奏曲」という3 枚のソロ・アルバムが録音されました。当ディスクの最後に収められたエーベルル、ヘンデル、ベートーヴェンの3 曲のソロ曲は、1967 年の「ハープによる変奏曲」に収められていたものです。ARGO レーベルは1951 年に「英国のアーティストによる自国の音楽」を録音・発売すべく創立され、初期にはシェイクスピアの全戯曲の朗読レコードの発売でも知られるようになり、1957 年にデッカが買収してからは蒸気機関車の録音でもヒットを出したりするなど扱いジャンルを広げています。ロブレスがソロ・アルバムを録音したのはちょうどこの頃で、彼女は結局1980 年代まで間欠的に同レーベルに録音を継続することになります。

■モーツァルト以外のロブレス唯一の協奏曲アルバム
 ロブレスは、1981年に児童文学の名作「ナルニア国物語」の朗読レコード(英ASV)につけられたエドウィン・ロバートソンの音楽にハープの演奏で参加していたことも話題になりましたが、ほぼ同じころに録音されたのが、当ディスクのメインである3 曲の協奏曲のアルバムで、当時一世を風靡していた室内楽団であるアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ[音楽監督のネヴィル・マリナーではなく、ディレクター/リーダーだったアイオナ・ブラウン(1941-2004)がコンサートマスター兼指揮者]が起用され、万全を期しています。バロック時代から初期ロマン派までの約80 年の間に作曲されたハープ協奏曲の代表作が網羅されています。ゴールウェイとのモーツァルト以外では、この3 曲がロブレスによる唯一の協奏曲アルバムとなっている点も価値を高めています。

■作品に相応しいギャラントな華やかさが演出された名録音
 レコーディングは協奏曲がロンドンのキングスウェイ・ホール、ソロ作品がウェスト・ハムステッドにあったデッカのスタジオで行われました。前者は20 世紀を通じてロンドンでのレコーディングには欠かすことのできない伝説的な録音会場として知られ、電気録音最初期の1925 年から取り壊される1983 年まで、SP~モノラル~ステレオ~デジタル時代を通じてさまざまな名盤が生み出されました。これまで当シリーズでSuper Audio CD 化した中にもこのホールで生み出された名盤が含まれているのは改めて指摘するまでもないでしょう。後者のウェスト・ハムステッドの第3 スタジオは、1880 年代に建てられ、1928年からその一部が録音スタジオとして使われるようになり、1937 年にデッカが購入してからは1990 年までデッカの録音スタジオとしてクラシック音楽だけでなくポップスやロックも含め多様なジャンルの録音が行われました(ザ・ビートルズがオーディションに落ちたのも同スタジオでした)。このアルバムのソロ曲の録音が行われた第3 スタジオは1961 年に建て増しされたもので、フル・オーケストラの録音も可能な容積を持つスタジオとして、ステレオ技術の到来で急速に拡大しつつあった録音のニーズに応えたのでした。協奏曲とソロ曲では録音時期も録音会場も異なるので、音の傾向も異なっていますが、収録対象のサウンドの明晰さと立体感が追求されているのはデッカ・レーベルならでは。名手ケネス・ウィルキンソンがエンジニアリングを担った協奏曲では、左右に大きく広がるオーケストラの前に存在感のあるハープが位置し、通常よりも響きが多く取り入れられて作品に相応しいギャラントな華やかさが演出されています。響きが多いとはいっても、ソロもオーケストラもフォーカスがぼやけることは決してなく、オーケストラの各パートの重なり具合や編成の差異も捉えられており、ヘンデル作品でのみ加わっているチェンバロ(R ch に定位)のバランスも見事に処理されています。デッカ・スタジオ録音のソロ曲では空間が狭まり、響きが少なくなる代わりに、芯のあるハープの響きが前面に出ています。ソロ曲は日本ではアナログ時代に発売されず、CD 時代に入っての1992 年にCD として発売されたのが初出です。リマスターされるのは今回が初めてで、世界初のSuper Audio CD ハイブリッド化となります。これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERIC の最高級機材Master Sound Discrete DAC とMaster SoundDiscrete Clock を投入。またMEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。


収録曲
ハープ協奏曲&変奏曲集
Harp Concertos and Variations

ジョージ・フレデリック・ヘンデル
George Frideric Handel
ハープ協奏曲 変ロ長調 作品4 の6
Harp Concerto in B flat major, Op. 4 No. 6
[1] 第1 楽章: Andante allegro
[2] 第2 楽章: Larghetto
[3] 第3 楽章: Allegro moderato

フランソワ・アドリアン・ボワエルデュ
François Adrien Boieldieu
ハープ協奏曲 ハ長調
Harp Concerto in C major
[4] 第1 楽章: Allegro brillante
[5] 第2 楽章: Andante lento
[6] 第3 楽章: Rondeau (Allegro agitato)

カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ
Carl Ditters von Dittersdorf
ハープ協奏曲 イ長調
Harp Concerto in A major
[7] 第1 楽章: Allegro molto
[8] 第2 楽章: Larghetto
[9] 第3 楽章: Rondeau (Allegretto)

アントン・エーベルル
Anton Eberl
[10] 主題、変奏とロンド・パストラーレ(伝モーツァルト)
Theme, Variations and Rondo Pastorale (formerly attrib. to Mozart)

ジョージ・フレデリック・ヘンデル
George Frideric Handel
[11] ハープのための変奏曲
Variations for Harp

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
Ludwig van Beethoven
[12] スイスの歌による6 つの変奏曲 ヘ長調 WoO64
6 Variations on a Swiss Song in F major, WoO 64

マリサ・ロブレス(ハープ)
Marisa Robles, Harp

アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ [Concertos]
Academy of St Martin in the Fields
アイオナ・ブラウン (指揮) [Concertos]
Directed by Iona Brown

[録音] 1-9: 1980 年2 月6 日~8 日、ロンドン、キングスウェイ・ホール
10-12: 1966 年6 月15 日~16 日、1967 年3 月3 日、ロンドン、ウェスト・ハムステッド第3 スタジオ
[初出] 1-9: ZRG 930 (1981 年) / 10-12: ZRG 522 (1967 年)
[日本盤初出] POCL2885 (1992 年8 月26 日)

[オリジナル・レコーディング]
[レコーデイング・プロデューサー]1-9: クリス・ヘイゼル 10-12: マイケル・ブレムナー
[バランス・エンジニア]1-9: ケネス・ウィルキンソン&ジョン・ペロウ

[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD アソシエイト・プロデューサー] 吉田穣(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスター] 2024 年3 月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム

[解説] 浅里公三 梅沢敬一
[企画・販売] ティアック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社


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