ホルスト:組曲《惑星》、グリーグ:組曲《ペール・ギュント》から
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ホルスト:組曲《惑星》、グリーグ:組曲《ペール・ギュント》から (CD/SACDハイブリッド)【予約商品・6月15日頃より順次発送予定】

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ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

■発売日:2024年6月15日
■品番:ESSD-90291
■仕様:Super Audio CD ハイブリッド
■JAN:4907034225453
■レーベル:DECCA
■音源提供: ユニバーサルミュージック合同会社
■ジャンル: 管弦楽曲
■DSD Mastering / Super Audio CD 層: 2 チャンネル・ステレオ
■美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
※海外販売不可につき、商品配送先が海外販売・海外転送業者の場合、また海外転送や転売目的と弊社が判断した場合は断りなくご注文をキャンセルとさせていただきます。あらかじめご了承ください。



ホルストの画期的な作品を「20 世紀の名作」へと引き上げたカラヤン&ウィーン・フィル の記念碑的な名盤。エソテリックならではのこだわりのリマスターが実現。

■アナログ時代の華となったデッカへの録音プロジェクト
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908~1989)は、レコード録音に対して終生変わらぬ情熱を持って取り組んだパイオニア的存在であり、残された録音もSP 時代からデジタル録音まで、膨大な量にのぼります。その中でカラヤンが一つの頂点を迎えたのは、1950 年代後半のことで、1955 年にベルリン・フィルの常任指揮者、翌1956 年にザルツブルク音楽祭およびウィーン国立歌劇場の芸術監督に就任し、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団、ミラノ・スカラ座とも関係を深め、文字通りヨーロッパ・クラシック音楽界の「帝王」と目されていた時期でしょう。録音面でも、1940 年代後半から開始したウィーン・フィルおよびフィルハーモニア管とのEMI への録音に加えて、1959 年からはベルリン・フィルとはドイツ・グラモフォンへの、ウィーン・フィルとはデッカへの録音がスタートし、ちょうどステレオ録音が導入されて活気付いていたレコード市場を席巻することになりました。中でも、名プロデューサー、ジョン・カルショウとのコラボレーションによって、ウィーン・フィルと進められたデッカへの録音では、当時デッカが提携していた米RCA経由による巨大なアメリカ市場での発売も見据え、綺羅星のような豪華キャストをそろえたオペラ全曲盤やスタンダードなシンフォニー、さまざまなオーケストラ曲などの名盤が続々と生み出されたのです。当アルバムにカップリングされたホルストの「惑星」とグリーグ「ペール・ギュント」(第1組曲全曲に第2 組曲から2曲を追加した6 曲で構成)も、そうした名曲・名盤に数えられてきました。

■1961 年9 月、ウィーン・フィルとの集中的な録音セッションの産物
 カラヤンがウィーン・フィルを初めて指揮したのは1934 年8 月のザルツブルク音楽祭ですが、両者の活動が本格化するのは第2 次大戦後のことで、1946 年以降、演奏会とEMI への録音との両輪で密接なかかわりを持つようになりました。1959 年秋には ウィーン・フィル初の日本も含むアジア、アメリカ、カナダへの大規模なワールド・ツアーに同行、1960 年のザルツブルク音楽祭では祝祭大劇場の杮落しで共演、また「ばらの騎士」の映像も収録するなど、カラヤンとウィーン・フィルとの関係が急速に接近しています。このアルバムのホルストとグリーグが録音された1961年は、5 月にデル・モナコ、テバルディとの「オテロ」全曲盤、6 月にレオンタイン・プライスとのクリスマス・アルバムを相次いで録音し、9 月に国立歌劇場のシーズンが始まると、オペラ上演と平行して、ウィーン・フィルとはデッカによる集中的な録音セッションが持たれ、わずか2 週間強の間にLP にして5 枚分の録音を完成させているほどです。

■英国人の指揮者・オケではない「惑星」の草分けの1 枚
 1914~17 年に作曲・完成されたホルストのオーケストラ用組曲「惑星」は、作曲者による2 種の自作自演(1922-24 アコースティック録音、1926 年電気録音)も含めSP 時代から録音が行われ、LP 時代に入ってもエイドリアン・ボールトら英国系の指揮者・オーケストラによる録音が行われていました。ステレオ録音技術の到来とともにそうした状況が変わり始め、このカラヤン&ウィ-ン・フィル盤は、レオポルド・ストコフスキー指揮ヒューストン交響楽団の米キャピトル盤(1957 年録音)と並び、非英国系の指揮者・オーケストラによる同曲録音の草分けとなり、作品を世界的に知らしめる起爆剤となりました。また「惑星」は、このコンビによるデッカ録音の中でも最も時代的に新しい音楽の録音であり、音響面でのチャレンジという点でも、「ツァラトゥストラはかく語りき」などと並んで野心的なレパートリーでもありました。プロデュースを手掛けたジョン・カルショウの部下だったレイ・ミンシャルによる回想(1996 年)によると、「惑星」はウィーン・フィルにとっては新規で馴染のないレパートリーであったため、自信家のカルショウでさえ、セッション終了後も不安を感じていたほどだったそうです。しかし翌年に発売されてからは高く評価され、作曲家の娘であったイモージェン・ホルストも愛好するほどの定番のレコードとなりました。カラヤンは「惑星」を同年11 月にウィーン国立歌劇場のバレエ公演で2 回取り上げているもののコンサートでは演奏しておらず、このデッカ録音もあくまでもレコード録音を意図して制作されているという点が、必ずしも実演に左右されないカラヤンの録音レパートリー選定のポリシーのあり様を示し、さらにその背後にある音楽市場でのレコード録音という媒体の重要性の高まりの証左ともなっています。またこの「惑星」録音は、現在のところウィーン・フィルによる唯一のもの(しかも同フィルは演奏会で全曲を取り上げたことはまだなし)であるという点も、同団のディスコグラフィの中で輝きを放っています。

■密度の濃いサウンドを理想的な形で収録
 セッションはステレオ時代のデッカの常駐ホールだったウィーンのゾフィエンザールで行われ、ゴードン・パリーとジェームズ・ブラウンがエンジニアを担当し、収録にはデッカ自社製の18 チャンネルのミキシング・コンソール、ノイマン社製の3 種類のマイク(KM53、KM56、M50)が使われています。1826 年に建てられ、当時のバイエルン王マキシミリアン1 世の娘でハプスブルク家のフランツ・カールに嫁いだゾフィー妃にちなんで名づけられたこのホールは、19世紀後半には舞踏会場として使われ、ヨハン・シュトラウス2世も演奏したことで知られた歴史的建造物でしたが、20 世紀中盤、ステレオ録音の開始とともに、デッカによって録音会場として使われるようになりました。残響が多い本拠地ムジークフェラインに比べて、天井が高く、響きが少なく、細部の音まで明晰に収録できる環境はデッカのレコーディング・ポリシーに最適で、このホルストもウィーン・フィルの貴族的で高雅な響きが生々しく捉えられており、デッカによる最上の録音のお手本のような仕上がりになっています。弦のコル・レーニョによる不気味な5 拍子の響きの上でひそやかに始まる第1 曲「火星」の、冒頭から金管と打楽器が加わってクライマックスに至る約3 分間の緊張感、ウィンナ・ホルンの美しい独奏に導かれ、木管楽器の魅惑がクローズアップされてゆく「金星」、分厚い響きに耳を奪われ、レガート気味の弦が音楽を決して無機的に響かせない名曲「木星」、躍動感のある行進が圧倒的な「土星」など、ホルストが書き込んだ、多数の打楽器を含む巨大な4 管編成のオーケストレーションの妙を余すところなく開示させていく鮮やかさはカラヤンならでは。そして最後の「海王星」の後半では、遠くから響くように指定された虚空に消えてゆく女声合唱のリフレインが実に効果的な空間性をもってステレオのパースペクティヴの中に再現されており、音響効果に並々ならぬこだわりを持っていたカルショウならではミキシングが実現しています。CD 化されたのはデジタル初期の1987 年でLP 時代からデッカ録音を日本でライセンス販売してきたキング・レコードからの発売でした。1996 年には海外で新たにリマスターされ、DECCA THE CLASSIC SOUND のシリーズの1 枚に加わり、2012 年にはSuper Audio CD シングルレイヤーでも発売され、その後SHM-CD やMQA-CD などの様々なパッケージソフトでも再発売されるなど、カタログの要として位置づけられていたことが判ります。今回は初のSuper Audio CD ハイブリッド化となります。これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSDマスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERIC の最高級機材Master Sound Discrete DAC とMaster Sound Discrete Clock を投入。またMEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでデ ィスク化することができました。


収録曲
グスターヴ・ホルスト
Gustav Holst

組曲《惑星》 作品32
The Planets, Op. 32 - Suite for Large Orchestra
[1] 第1 曲 火星―戦いをもたらす者
Mars, the Bringer of War
[2] 第2 曲 金星―平和をもたらす者
Venus, the Bringer of Peace
[3] 第3 曲 水星―翼のある使者
Mercury, the Winged Messenger
[4] 第4 曲 木星―喜びをもたらす者
Jupiter, the Bringer of Jollity
[5] 第5 曲 土星―老いをもたらす者
Saturn, the Bringer of Old Age
[6] 第6 曲 天王星―魔術師
Uranus, the Magician
[7] 第7 曲 海王星―神秘なる者
Neptune, the Mystic

エドヴァルド・グリーグ
Edvard Grieg

劇音楽《ペール・ギュント》から
Music from Peer Gynt Suite No. 1 & 2
[8] 第1 曲 朝(第1 組曲 作品46 の1)
Morning Mood (Suite No. 1, Op. 46-1)
[9] 第2 曲 オーセの死(第1 組曲 作品46 の2)
Aase's Death (Suite No. 1, Op. 46-2)
[10] 第3 曲 アニトラの踊り(第1 組曲 作品46 の3)
Anitra's Dance (Suite No. 1, Op. 46-3)
[11] 第4 曲 山の魔王の宮殿にて(第1 組曲 作品46 の4)
In the Hall of the Mountain King (Suite No. 1, Op. 46-4)
[12] 第5 曲 イングリッドの嘆き(第2 組曲 作品55 の1)
The Abduction (Ingrid's Lament) (Suite No. 2, Op. 55-1)
[13] 第6 曲 ソルヴェイグの歌(第2 組曲 作品55 の4)
Solveig's Song (Suite No. 2, Op. 55-4)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Wiener Philharmoniker
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
Conducted by Herbert von Karajan

[録音] 1961 年9 月5 日~22 日、ウィーン、ゾフィエンザール
[初出] 1-7: SXL 2305 (1962 年) / 8-13: SXL 2308 (1962 年)
[日本盤初出] 1-7: SLC1180 (1962 年10 月) / 8-13: SLC1185 (1962 年11 月)

[オリジナル・レコーディング]
[レコーディング・プロデューサー]ジョン・カルショウ
[バランス・エンジニア]ゴードン・パリー&ジェームズ・ブラウン

[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD アソシエイト・プロデューサー] 吉田穣(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスター] 2024 年3 月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム

[解説] 浅里公三 矢澤孝樹
[企画・販売] ティアック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社


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