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ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」、シューベルト:交響曲第5番』 (SACD/CD) ESSG-90191


カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

■発売日:2018年12月10日
■型番::ESSG-90191

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このウィーン・フィルの響きは、ベーム晩年の完熟の輝きそのもの。


■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒的な音質向上で確固たる評価をいただいている ESOTERIC 名盤復刻シリーズ。発売以来 LP 時代を通じて決定的名盤と評価され、CD 時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤を高音質マスターから DSD マスタリングし、世界初の Super Audio CD ハイブリッド化を数多く実現してきました。今回はアナログ時代全盛期にウィーン・フィルが名指揮者と録音した極め付きの名盤 2 枚を Super Audio CD ハイブリッドで発売いたします。

■ドイツ・オーストリア音楽の本質を真っ正直に伝えるベーム
生前はウィーン・フィルやベルリン・フィルから神のように崇められ、カラヤンと人気を二分したオーストリアの名指揮者カール・ベーム(1894-1981)。音楽を流麗に磨き上げるカラヤンの派手な音楽作りと比べて、素朴で質実剛健・愚直なまでに音楽に忠実なベームの音楽は、ドイツ・オーストリアのクラシック演奏の本質を伝えるものとして高く評価されていました。1970 年代以降、つまりベーム 70 代後半から80 代にかけての晩年の 10 年間は、クラシック音楽の伝統の守護神としての存在感を増し、特に日本においては 3 度の来日公演の絶賛とも相まって、急激にその評価と人気を高めていった時期でもありました。そのベーム生涯最後の 10 年間の冒頭と最後期に録音された 2 曲をカップリングしたのが当アルバムです。

■1970 年代、ベーム晩年の輝きを刻印した名演
1970 年代のベームは録音面でも充実の極みにありました。1930 年代の SP時代以来長い盤歴を誇るベームでしたが、意外なギャップも多く、70 年代はそれらのギャップを埋めていく時代でもありました。オーケストラも 60 年代に数多く録音したベルリン・フィルに代わってウィーン・フィルが起用されるようになり、ブルックナーの交響曲第 3 番・第 4 番・第 7 番・第 8 番、ブラームスの交響曲全集、ドヴォルザーク:新世界、R.シュトラウス「英雄の生涯」、J.シュトラウス:ワルツ集、ワーグナー:管弦楽曲集、モーツァルト「レクイエム」とベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」のステレオ再録音などはその一例ですが、この充実の 10 年間の劈頭を飾ったのが 1970 年〜72 年にかけて録音されたウィーン・フィルとの「ベートーヴェン:交響曲全集」でした。ベートーヴェン生誕 200 年の 1970 年に録音された第 5 番と第 9 番で開始され、翌 71 年の第 6 番「田園」、そして 72 年 9 月に残りの 6 曲が一挙に収録されて完結したこの全集は、1973 年のドイツ・グラモフォン創立 75 周年を記念するアニヴァーサリー・エディションとしてハイドンからシベリウスにいたる 10 人の作曲家の交響曲全集(または選集)の一環として同社入魂の企画でもありました。またこのベームのベートーヴェン全集は、(わずかの例外を除き)60 年代を通じて強力な専属契約に縛られていたデッカ・レーベルのみに録音を行っていたウィーン・フィルが、初めてドイツ・グラモフォンに録音するプロジェクトでもあり、その意味でも歴史的な意味合いを持つ録音となったのでした。

■ベーム唯一の録音となった「田園」
1971 年 5 月録音の第 6 番「田園」は、この全集の 9 曲中最も高く評価されてきた演奏です。不思議なことにベームにとってはこの曲生涯唯一のセッション録音となったものですが、スケール雄大な構想の中で、過度な表情付けを排しむしろ淡々と歩みを進めることでかえってウィーン・フィルの持つ圧倒的な美感を引き出し、ひいてはそれが作品の本質を突くという高度な次元での名演が実現したのでした。デッカ時代のゾフィエンザールで収録された明晰・明解な、しかし雰囲気に欠けるオンマイクの音作りに比して、録音場所をムジークフェラインザールに移し、その美しい残響を採り入れることで光輝を増した、魅力あふれるウィーン・フィルのサウンドが、質実剛健を貫くベームの解釈に微笑みを加えているかのようです。

■ノスタルジックなシューベルトの第 5 番
一方 1979 年暮れに録音されたシューベルトの交響曲第 5 番は、ベーム晩年の 10 年間の最後の時期の記録で、初出は凄絶な演奏であるがゆえにベームの隠れた名盤として知られる 1978 年録音のシューマンの交響曲第 4 番でした。ベームがこのシューベルト若書きの佳品を初めてウィーン・フィルで演奏したのは第 2 次大戦中の 1943 年のことで、その後 44 年、53 年、65 年、67 年、78 年と取り上げ、55年にはデッカにモノラル録音も残しています。71年のベートーヴェン「田園」と比べると、よりゆっくりとした歩みの中で老巨匠がまるで過去を振り返るようなノスタルジックな趣さえたたえ、「田園」の時よりもより近接したサウンド・イメージで捉えられた、ウィーン・フィルの艶のある弦楽パート、チャーミングな木管が花を添えます。ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団のステレオ録音と双璧を成す懐古主義的な名演ともいえましょう。

■最高の状態でのSuper Audio CD ハイブリッド化が実現
録音を担ったのはドイツ・グラモフォンのベテラン、ギュンター・ヘルマンス。客席が空だと残響が多く、セッション録音は必ずしも容易ではないムジークフェラインザールの響きの本質をとらえる手腕はさすがといえましょう。「田園」の時はオーケストラ全体の響きをやや遠めの距離感で見通せるような音作りをしたかと思いきや、シューベルトの第5番ではより近めの響きを取り入れることで作品の持つ親密さを自然に醸し出すなど、ベテランならではの仕事ぶりが刻まれています。2 曲のうち特に「田園」は、定評ある名盤だけに CD 時代初期に CD 化されて以来、カタログから消えたことがなく、1995 年にはOriginal Image Bit Processing (OIBP)方式でリマスターされた DG オリジナルスにも組み込まれていました。シューベルトの第 5 番はその 95 年のオリジナルス発売時にカップリングされたことがあり、それ以来このカップリングで再発売されていますが、DSD リマスタリングによる Super Audio CD 化は初めてです。今回の Super Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSD マスタリングにあたっては、DA コンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。

■「第 2 楽章の比類ない美しさ ーー これを凌駕する演奏など皆無」
「ゆっくりとしたテンポで、どこにも競ったり意気込んだところがなく、悠々自適、作品をじっと見つめてその仕上げを楽しんでいるような演奏ぶりである。いかも全ての構成がすっきりしているのはベーム解釈が主観に走らず、常に作品自体を見抜いて客観的な基準に立って行われているからである。」

(『レコード芸術』1976 年 4 月号、推薦盤[交響曲全集として])



「ベームとウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲全集で、これが一番成功している。第 1 楽章はやや無造作なくらいのテンポで進むが木管が絶妙に絡み、スケルツォ〜フィナーレではベームの録音には珍しくユーモアや指揮者の微笑みさえ感じさせる。特にフィナーレは、テーマの繰り返しのたびに表情が変化し、ヴァイオリンが輝きながら田園賛歌を高らかに歌い上げている。」

(『クラシック・レコード・ブック VOL.1 交響曲編』、1985 年)



「『田園』は実に素晴らしい。なんのケレン味もなく、そのまま曲と共に遊べる楽しいベートーヴェンだ。特に弦のソフトな響きがいかにもウィーンを感じさせる第 2 楽章(管の響きも全く素晴らしい)、力を抜かずに十分の感謝を歌って大きく進む終楽章は実に楽しい。」

(『レコード芸術・別冊 Classic CD Catalogue ‘89』、1989 年 )



「ベームとウィーン・フィルが絶頂期を迎えていたころの録音である。飾り気のない実直な演奏で、楷書体的ともいえる全体の曲運びはベートーヴェンの音楽構造を偏りなく明らかにしている。ベームのつくる音楽的骨組みにウィーン・フィルの弦や管の音色やハーモニーの美しさが血と肉を与えていると言っていいかもしれない。テンポは全体として遅いが、リズムとアーティキュレーションが明確なベームの棒は曲自体を弛緩させることが全くない。」

(レコード芸術選定『クラシック不滅の名盤 1000』、2007 年[交響曲全集について])



「《田園》という曲がベームの資質に見事なまでに相応していたことはいうまでもない。オーケストラがウィーン・フィルであったこともその融合性を高める結果となっており、望みうる最良にして最適の演奏であったことは疑いない。ベームのアプローチはあくまで音楽の構造や構成をしっかりと整え、バランス感のある安定したドライビングがベースにある。第 2 楽章の比類ない美しさなど、これを凌駕する演奏など皆無のように思えてくる。」

(ONTOMO MOOK『クラシック名盤大全 交響曲編』、1998 年)




[収録曲]
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲 第 6 番 へ長調 作品 68 《田園》
[1] 第 1 楽章:田舎に到着したときの朗らかな感情のめざめ(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)
[2] 第 2 楽章:小川のほとりの情景(アンダンテ・モルト・モッソ)
[3] 第 3 楽章:農民の楽しい集い(アレグロ)
[4] 第 4 楽章:雷雨、嵐(アレグロ)
[5] 第 5 楽章:牧人の歌、嵐のあとの喜ばしい感謝の感情(アレグレット)

フランツ・シューベルト(1797‐1828)
交響曲 第 5 番 変ロ長調 D.485
[6] 第 1 楽章:アレグロ
[7] 第 2 楽章:アンダンテ・コン・モート
[8] 第 3 楽章:メヌエット(アレグロ・モルト)〜トリオ
[9] 第 4 楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ

[録音]1971 年 5 月 24 日〜26 日(ベートーヴェン)、1979 年 12 月 18 日&22 日(シューベルト)、ウィーン、ムジークフェライン大ホール *赤字の日幅は国内盤 LP の表記です。今回のジャケット表記は月までです。

[初出]
ベートーヴェン 2530 142(1971 年)、シューベルト 2531 279(1980 年)
[日本盤初出]
ベートーヴェン MG2317 (1972 年 3 月)、シューベルト 28MG0015 (1981 年 2 月 28 日)

[オリジナル・レコーディング]
[エクゼクティヴ・プロデューサー] ハンス・ヒルシュ博士/エレン・ヒックマン博士(ベートーヴェン)、ヴェルナー・マイヤー(シューベルト)
[レコーディング・プロデューサー] ヴォルフガング・ローゼ(ベートーヴェン)、ヴェルナー・マイヤー(シューベルト)
[バランス・エンジニア] ギュンター・ヘルマンス

[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 岡本 稔
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社

■品番:ESSG-90191
■仕様:Super Audio CD ハイブリッド
■POS:4907034222575
■レーベル:DEUTSCHE GRAMMOPHON
■音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
■ジャンル:交響曲

□DSD MASTERING/Super Audio CD 層:2 チャンネル・ステレオ[マルチなし]
□美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用


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