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須幾千里の空間を突き抜けるような、硬質で美しい詩情あふれるイリーナのピアノ。
ドイツ・ロマン主義の「ひびき続ける音」を見事に表出したアルバム

「・・・このディスクに聴かれるイリーナ・メジューエワの音に驚かない人がいるだろうか。なめらかな磨き上げられた宝玉のような美音というのではない。むしろ原石の持つ厳粛さと強靭さを備えた独特な音である。それは、原石の豊かさ、そしてそれを生んだ宇宙の大きさを感じさせるという意味で、程よく磨かれた音よりもはるかに美しいのである。」 （平野篤司 ～WAKA-4105ライナーノートより）

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《収録曲》
●シューベルト
　ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 作品42 D845

●ベートーヴェン
　ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101

録　音：2002年9月27〜28日、笠懸野文化ホール（群馬県）