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ブルックナー:交響曲第4番(SACDハイブリッド)

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アーティスト:サー・サイモン・ラトル、ロンドン交響楽団

■レーベル:LSO LIVE
■品番:KKC-6557
■原盤品番:LSO-0875
■国内盤:(国内仕様)
■ジャンル:クラシック交響曲
■形態:2SACD Hybrid
■その他の製品情報:5.1 multi-channel
■付属品:輸入盤・日本語帯・解説付


来日記念盤
ラトル&LSOによるブルックナー第4番
2021年グンナー=コールス版による世界初録音!
ブルックナーの作曲工房をたずねるような企画


2022年秋に来日するラトル&LSOが、ブルックナー交響曲第4番を録音しました。2021年に出版されたグンナー=コールス校訂版(アントン・ブルックナー原典版全集/Anton Bruckner Urtext Gesamtausgabe/ABUGA・・・アーノンクールをパトロンとしてスタート、2015年より出版を開始。現在のパトロンはラトル)に基づく世界初録音という注目すべき内容です。2021年10月の録音(無観客収録)ですが、これに先立ち9月に演奏会で取り上げ絶賛されました。オーケストラが非常によく鳴っていて、ラトルが信念をもって掲げる明確なヴィジョンに、オケが一丸となって応えているのがよく感じられる演奏となっています。

グンナー=コールスの版は、様々な作業段階によって異なる楽曲の姿を、コールスが一つの版としてまとめているのではなく、その異なる姿を、ossiaや、カットがある場合小節から小節へ飛ぶポイントを記すなどしてひとつの譜面上に提示しているのが特徴。最終的な取捨選択の判断は指揮者(演奏者)にゆだねられています。Disc1には全曲が通しで収録。第1-3楽章は1881年2月のリヒターによる初演時時点に成立していた作業段階B、そしてフィナーレはブルックナーが提案したカットあり版=作業段階C(今回、演奏可能な版として初めて出版されたそう)を採用しています。そしてDisc2には、様々な段階での楽章が収録されています。ブルックナーの作曲工房をおとずれ、作曲過程を追体験できるような、大変興味深い2枚組となっています。

(以下、グンナー=コールスのコメント抄訳)
=ブルックナーは、1878年から1881年にかけて交響曲第4番(1874年にいったん完成)を改訂、新しいスケルツォの作曲を含め、まったく新しい自筆譜を書き下ろしました。また、ブルックナーは1880年にフィナーレをあらたに作曲しています。さらに、1880-81年の間に行われた演奏(ブルックナー自身の指揮のものも)のため、もしくはその演奏のあとに、大規模な修正が行われています。その修正は、ブルックナー自身やコピストたちによって、自筆スコア、およびそのコピー、パート譜に書き入れられました。このように、様々な“work phases(作業段階)”が存在しています(前半3楽章には2つ、フィナーレには3つ)。これらの改訂が、ウィーンのコピスト、ジョヴァンニ・ノルによって、ブルックナーの指示のもとに1881年の終わりに用意された、新しいスコアを形作っています。したがって、ロマンティックの「第2稿」についてあれこれ議論するのはもしかしたら適切ではないのかもしれません。

 私が作成した交響曲第4番の新版(ABUGAアントン・ブルックナー原典版全集 Anton Bruckner Urtext Gesamtausgabe作品目録では「Cohrs A04B」と表記)は、1878年から1881年の間の、交響曲の各楽章の異なる作業段階を、少なくとも資料から特定できる範囲内ですべて明確に示し、演奏可能にすることを目標としています。ノルによる清書は、ブルックナー自身によって修正され、この清書をもって、ブルックナー自身、音楽出版2社に出版を依頼していました(1885年および1886年)。このブルックナーの修正を受けたノルの清書も、新版の主要な資料となっています。

 この版の世界初録音となる当盤では、1881年末に完成した交響曲「ロマンティック」の第2段階(作業段階B)を演奏、さらに、フィナーレでは、ブルックナー自身が提案したカットを初めて尊重しています。Disc 2には、@初期のスケルツォ(1874年に作曲、1876年に改訂。のちに取り外されたもの。1878年に有名な「狩」のスケルツォに置き換えられた)、A1878年のフィナーレ「民衆の踊り」(これは取り外され、1880年に新しいフィナーレに置き換えられた)、そしてB1878年の第2楽章のより広範囲にわたる最初の作業段階、そして最後に、Cカットされる前のフィナーレ(1881年)が収録されています。=

ブルックナー4番の主な変遷
1874年1月2日作曲開始、11月22日総譜完成
1876年秋口 演奏会の可能性にそなえて筆写楽譜を作成
1877年10月「改訂の必要性を感じる」と手紙に記す
1878年9月末頃まで 第1,2,4楽章を新しく書き直し(4楽章は616小節から477小節「民衆の踊り」)へと縮小 作業段階A
1878年12月 新しいスケルツォ(「狩」)完成
1880年6月まで 第4楽章の2度目の改訂(541小節)
1880年末〜1881年初め ヴィーン音楽院の学内オケにより第1-3楽章演奏(指揮はヘルメスベルガー、およびブルックナー)
1881年2月20日、ハンス・リヒターとウィーン・フィルにより初演 作業段階B
1881年12月 モットルの指揮で演奏(第4楽章 507小節 作業段階C )
1885年および1886年 音楽出版社2社に出版を打診(この時出版社に持ち込まれたノルによる清書スコアにも、若干の修正あり。新版の主要資料。)
1886年6月第1,3楽章のみ演奏
1881年1月 リヒターの指揮により演奏
1888年4月9日 ザイドルの指揮により演奏
1889年 初版出版


TRACK LIST

[CD1]ブルックナー:交響曲第4番(1878-81年版/Cohrs A04B)
第1楽章:Bewegt, nicht zu schnell(動いて、しかし速すぎずに)(作業段階B, 1881)
第2楽章:Andante quasi Allegretto(作業段階B, 1881)
第3楽章:Scherzo. Bewegt - Trio. Nicht zu schnell, Keinesfells schleppend-Scherzo da capo (スケルツォ。動いて/トリオ。速すぎず、遅くなりすぎず/スケルツォ・ダ・カーポ)(作業段階B, 1881)
第4楽章:Finale. Bewegt, nicht zu schnell(フィナーレ。動いて、しかし速すぎずに)(作業段階C, 1881年, カットあり版)

[CD2]ブルックナー:交響曲第4番
@ Discarded Scherzo. Sehr schnell – Trio. Im gleichen Tempo – Scherzo da capo (1874/revised 1876;Cohrs A04B-1)(取り外されたスケルツォ-非常に速く/トリオ-同様のテンポで/スケルツォ・ダ・カーポ)(1874年/1876年改訂/Cohrs A04B-1)
A Discarded Finale (‘Volksfest’). Allegro moderato 取り外されたフィナーレ(民衆の踊り)(1878; Cohrs A04B-2)
B Andante quasi Allegretto (Work Phase A, 1878; extended initial version/1878年、作業段階A、第2楽章の当初の長いヴァージョン)
C Finale. Bewegt; doch nicht zu schnell (Work Phase B, 1881; unabridged)(作業段階B, 1881年, カットなし版)

サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団
録音:2021年10月、ジャーウッド・ホール、セント・ルークス、ロンドン


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