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エルネスト・アンセルメ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
■発売日:2023年11月18日
■品番:ESLD-10003
■仕様:LP
■JAN:4907034225002
■レーベル:DECCA
■ジャンル:管弦楽曲
■厚紙シングルA 式ジャケット
■180g重量盤
LP時代最高の名演と謳われたアンセルメ/スイス・ロマンドによる、
色彩感溢れるファリャの名作バレエの決定盤。
■精緻で色彩的な演奏で一時代を築いた名指揮者アンセルメ
スイスの名指揮者エルネスト・アンセルメ(1883-1969)は、ディアギレフ率いるロシア・バレエ団の指揮者として、ストラヴィンスキー「兵士の物語」「うぐいす」「プルチネルラ」、ファリャ「三角帽子」、プロコフィエフ「道化師」、サティ「パラード」などの20世紀前半の重要作を次々初演し、また何よりもスイス・ロマンド管弦楽団の創設者(1919年)にして音楽監督としてこのオーケストラを世界的な存在に育て上げたことで知られています。1946年から専属契約を結んだデッカ・レーベルへの膨大な録音を行い、フランス音楽、ロシア音楽、20世紀音楽、そしてドイツ・オーストリア音楽までを網羅。その中には、優れた録音技術(モノラル時代はffrr=full frequency range recording 広帯域録音⇒ ステレオ時代にはffss = full frequency stereo sound)と相俟って、LP時代に高い評価を得たものが数多くあります。
■アンセルメ極めつけのスペイン物
当アルバムは、数多いアンセルメの録音の中でも殊更評価が高く、LP時代を通じて「三角帽子」の代表盤とされていた歴史的名盤。1961年の録音で、この曲の初演者アンセルメにとって1952年のモノ録音以来の再録音であり、デビュー当時のテレサ・ベルガンサを起用している点も話題となりました。ステレオ期のアンセルメ録音を一手に引き受けたプロデューサーのジェームズ・ウォーカーとデッカのステレオ録音の生みの親であるロイ・ウォレスが組んだ名録音。歌劇「はかなき人生」の間奏曲と舞曲は初出LPにカップリングされていたものです。
■デッカが愛用した伝説の名ホール、ヴィクトリア・ホールにおける名録音に
アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団によるデッカへの録音は、基本的にオーケストラの本拠地であったジュネーヴのヴィクトリア・ホールで行われました。19世紀にジュネーヴ駐留のイギリス総領事によって建立されたこのホールは、優れた音響を誇る上に、レコーディングにも最適でした。デッカによる初めてのステレオ録音は、1954年5月13日にこのヴィクトリア・ホールで収録されたアンセルメ/スイス・ロマンドによるR=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」で、それ以来、この伝説のホールで幾多の名録音が生み出されたのです。
日本では、「三角帽子」は、イギリス・オリジナル初出盤とは違う、ゴヤの絵を使ったジャケットで長らく親しまれていましたが、今回はイギリス初出盤で使われた、夕暮れの広場にたたずむダンサーの絵によるデザインを採用しています。
■現在考え得る最高の状態でアナログレコードに
今回のアナログレコードは、オリジナルマスターより「Esoteric Mastering」にて、新たにアナログレコード専用のマスタリングを行いました。入念に調整されたESOTERIC の最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clock、MEXCELケーブルを惜しげもなく使用し、徹底して高音質化を目指したマスターを作成しました。
アナログ・カッティングは、ミキサーズラボ社にて、アナログ最盛期の名機、ノイマン社製カッティング・レースVMS80を使用しました。同機はアナログレコード最盛期に西ドイツで製造され、現在日本国内では2台しか稼働していません。
ミキサーズラボ社のご協力を得て、カッティングルームに「Esoteric Mastering」の機材を持ち込み、出力をノイマン社製カッティング・コンソールSP79Cにダイレクトに接続。コンソールのイコライザーを使わずに、「Esoteric Mastering」サウンドをそのまま、カッティング工程へ送り込みます。
カッティングは、ミキサーズラボ社のカッティング・エンジニア 北村勝敏氏。匠の手腕をマスター盤に注ぎ込んで頂きました。
現在では、レコード・プレス用のマスター盤カッティングのみで、試聴のためだけにラッカー盤をカッティングする事は稀ですが、エソテリックでは音質を追及するため、コンソールへの伝送方式を変えながら複数のラッカー盤を作成しました。
作成した複数のラッカー盤は、エソテリック・マスタリング・センターへ持ち帰り、ESOTERICのアナログターンテーブルGrandioso T1で試聴・音質確認を行い、最適な伝送方法を決定してます。
徹底してアナログの音にこだわりを込めて作成し、オリジナルマスターのもつ情報を伸びやかなサウンドでアナログレコード化することに成功しています。
収録曲
マヌエル・デ・ファリャ
バレエ音楽「三角帽子」
Side1
[1] 序奏 *
第1部
[2] 午後/粉屋の女房の踊り(ファンダンゴ)/ぶどう
第2部
[3] 近所の人たちの踊り(セギディリア)
[4] 粉屋の踊り(ファルーカ)*
Side2
[1] 粉屋の踊り(ファルーカ)*/代官の踊り/終幕の踊り
[2] 歌劇「はかなき人生」 間奏曲と舞曲
テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ) *
スイス・ロマンド管弦楽団
指揮:エルネスト・アンセルメ
[録音]1961年2月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホールにおけるアナログ収録
[LP 初出]SXL-2296(1962年)
[日本盤LP 初出]SLC-1138(1962年6月発売)
[オリジナル・プロデューサー]ジェームズ・ウォーカー
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]ロイ・ウォレス
[アナログレコード]
[プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[アソシエイト・プロデューサー] 吉田譲(エソテリック株式会社)
[リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック株式会社)
[リマスター]2023年7月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム
[アナログレコード・カッティング] 北村勝敏 (株式会社ミキサーズラボ)
[解説]浅里公三 諸石幸生
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社