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グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲(SACDハイブリッド)【予約商品・3月13日より順次発送予定】

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スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)

■発売日:2023年3月11日
■品番:ESSW-90273
■仕様:Super Audio CD ハイブリッド
■JAN:4907034224821
■レーベル:WARNER CLASSICS(旧EMI)
■ジャンル:協奏曲
■付録:4つ折り縮小版オリジナルジャケット


リヒテルとマタチッチ...巨匠同士の稀有な邂逅。

■20 世紀最大の巨匠ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル
 「20 世紀のピアノの巨人」と称される、ロシアの名ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル(1915.3.20〜1987.8.1)。バッハから同時代音楽に至る膨大なレパートリーを持ち、それぞれに個性的かつ巨大な演奏解釈を披露した文字通り「ピアノの巨人」的存在でした。録音嫌いとして知られていたにもかかわらず、発売された録音の点数は他のどのピアニストよりも多いのではないかと思われるほど、多数の録音が残され、レーベルも多岐にわたっている点でも破格の存在といえるでしょう。

■リヒテルのEMI 録音
 リヒテルはソ連のアーティストだったということもあり、自国のレーベルで国営会社のメロディアを除けば、国外で録音したレコード会社の選択を本人がどこまで意識していたかは不明ですが、ドイツ・グラモフォン(1950〜60 年代)、オイロディスク(1970 年代)、フィリップス(1950〜90 年代)など比較的密度の濃い関係を維持したレーベルもありました。EMI もその一つで、リヒテルとは1961 年ロンドン訪問の折にアビーロードスタジオで録音したベートーヴェン「テンペスト」とシューマン「幻想曲」に始まり、1970 年代後半まで協奏曲・室内楽・独奏曲をLP にして15 枚ほど録音しています。EMI 録音の特徴は協奏曲がバラエティに富んでいることで、モーツァルトからバルトークに至る大作が収録されており、晩年になるにつれ協奏曲のレパートリーを絞っていったリヒテルにとっては重要な記録でもあります。

■リヒテル自身が気に入っていた録音
 1974 年11 月にモンテカルロで録音されたグリーグとシューマンもそうした1 枚で、リヒテル生前に発売された録音としては、グリーグは初めてかつ唯一の、シューマンは16 年ぶり3 回目の録音となりました。1970 年代のリヒテルは心技体ともに最も充実し精力的な活動を行っていた時期で、そうしたパワーの充溢がこの2 曲の録音にも反映されています。グリーグでは冒頭の決然たる開始からして絶好調で、第1 楽章のカデンツァで披露するダイナミズムの多彩さや第2 楽章での沈潜ぶりも見事。第3 楽章の前進性と躍動感は、シューマンの同楽章にも共通するエネルギッシュなもの。リヒテルはこの時モンテカルロでシューマンの協奏曲を演奏会で弾いており、EMI はその機会を捉えてセッションを設け、実演で取り上げたシューマンのほかにLPレコードのカップリング曲としてグリーグを録音したのでした。リヒテル自身はこの録音のことを日記に「久しい前から待ち望んでいた」と記しており、シューマンは「残念ながら心底満足ゆく出来ではなかった」としているものの、グリーグについては「手放しで賞めてよい」「私の正真正銘の成功例の一つ。何度か聴き直してみたが、判断は変わらない」と、自分の演奏には手厳しかったリヒテルとしては、珍しく極めてポジティブな評価をしていました。

■巨匠マタチッチの貴重な録音
 このアルバムのもう一つの聴きどころは、指揮に、リヒテルとは対照的に生前にはレコード会社での録音歴には恵まれなかったユーゴスラヴィアの巨匠ロヴロ・フォン・マタチッチ(1899.2.14〜1985.1.4)が起用されていることでしょう。NHK 交響楽団の名誉指揮者として1960〜70 年代の日本では高い人気を得たマタチッチは1974〜79 年にモンテカルロ・フィル(モンテカルロ国立歌劇場の座付きオーケストラで、このディスクでは録音当時の名称である「モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団」と表記)の首席指揮者を務めており、コンサートとオペラ双方で特に19 世紀〜20 世紀初頭の後期ロマン派のレパートリーを指揮して高い評価を得ていたこのコンビにとって唯一の録音となりました。決して器用な指揮者ではなかったマタチッチですが、シューマンの終楽章の変拍子も問題なくリヒテルにピッタリとつけてバックアップ、随所に聴かせる豪壮な響きはマタチッチならではといえるでしょう。

■リヒテルのペダルの踏み込みまでを捉えた録音
 録音セッションは、モンテカルロのパレ・ガルニエ(モンテカルロ歌劇場)で行われました。パリのオペラ座の建築で知られるシャルル・ガルニエが手掛けたもので、有名なカジノに併設され、内装は極めて壮麗なもの(1879 年に開場)。同じガルニエ建築の歌劇場でも巨大なパリ・オペラ座とは異なり、席数は500 ちょっとという小ぶりな空間で、歌劇場はドライな音響であることが多いにもかかわらず、録音で聴く限り適度に潤いがありつつも明晰な響きが保たれていることがわかります。左右いっぱいに色彩感豊かに展開するオーケストラを背景に、中央にやや大きめの音像でリヒテルのピアノが位置し、リヒテルが力強くペダルを踏みこむ音まで聞こえ、ダイナミック・レンジの広いリヒテルの演奏が余すところなく捉えられています。エンジニアはフランスEMIのベテラン、ポール・ヴァヴァスール。名盤ゆえにCD 時代初期からデジタル化され、複数回のリマスターも施されてきました。今回は2021 年以来2 度目のSuper Audio CD ハイブリッド化となります。今回のSuper Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSD マスタリングにあたっては、独自の「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERIC の最高級機材Master Sound Discrete DAC とMaster Sound Discrete Clock を投入。またMEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。


収録曲
エドヴァルド・グリーグ
Edvard Grieg (1843-1907)

ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
Piano Concerto in A minor, Op. 16
[1] 第1 楽章:Allegro molto moderato
[2] 第2 楽章:Adagio
[3] 第3 楽章:Allegro moderato molto e marcato

ロベルト・シューマン
Robert Schumann (1810-1856)
ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
Piano Concerto in A minor, Op. 54
[4] 第1 楽章:Allegro affettuoso
[5] 第2 楽章:Intermezzo (Andantino grazioso)
[6] 第3 楽章:Allegro vivace

スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
Sviatoslav Richter, Piano
モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
Orchestre National de l'Opéra de Monte-Carlo
指揮:ロヴロ・フォン・マタチッチ
Conducted by Lovro von Matačić

[録音] 1974 年11 月24 日〜30 日、モンテカルロ、パレ・ガルニエ
[初出] EMI ASD 3133(UK) 1C 065-02615Q(Germany)他 (1975 年)
[日本盤初出] 東芝EMI EAC80159 (1975 年11 月20 日)
[オリジナル・レコーディング]
[レコーディング・プロデューサー] ジョン・モードラー
[バランス・エンジニア] ポール・ヴァヴァスール

[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック株式会社)
[テクニカルマネージャー] 加藤徹也(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスター] 2022 年12 月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム
[解説] 浅里公三 増田良介
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社


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