↑トップビュー。天板にXLRとRCAの入力端子2系統とRCAの出力端子1系統を装備。中央下寄りはアース端子。
↑ルンダール製トランスLL1941は基板に装着される。入出力端子から基板へは最短経路での配線が可能。
↑シャーシを開けた状態を見る。基板は基板は入出力端子からの錫メッキ線とXLR端子によってシャーシから浮かせて固定される。基板全体を包むようにダンピング用の綿を封入する設計。
広く深い空間を再現し、克明な解像感と静寂感のMC昇圧トランス
プロ用途でも定評のあるスウェーデン・ルンダール社製トランスを採用し、バランス接続によるアナログ再生に対応するMC昇圧トランスがSP03だ。『管球王国』筆者の唐木志延夫氏が81号「マイ・ハンディクラフト」で製作記事を発表した。
ルンダールは、ボビンを用いずに各層に絶縁シートを置く巻き線の仕様など、優れた特性と高音質を実現する様々な独自製法を持つオーディオ用トランス専業メーカーだ。SP03が用いるルンダールLL1941は、変換効率と周波数特性に優れて微小信号に適したアモルファスコバルト・コアと、カルダス社の高純度無酸素銅線を採用する。
SP03の大きな特徴が、MCカートリッジからのバランス伝送への対応。トランス1次側センタータップから2次側にグランドを落とす内部配線が行なわれる。左右のHOT/COLDとGNDの5本が完全に独立する構造のフォノケーブルを用いれば、バランス接続が可能だ。入力端子はRCAとXLR各1系統を装備する。バランス伝送によるアナログ再生は、コモンモードノイズの低減によるS/Nに優れた音が期待できる。
SP03は完成品のほかにキット仕様も用意される。内部には専用基板が用いられ、シャーシ天板に配した入出力端子からの錫メッキ線とXLR端子によってシャーシから浮かせて固定される構造。配線経路の最短化と製作のしやすさに配慮された設計だ。本体シャーシは重量のあるブラックウォールナット無垢材のケースに収納され、振動対策にも充分配慮される。
『管球王国』81号でSP03を試聴した評論家の角田郁雄氏は「広く深い空間再現で、解像度の高い音」と評価し、「バランス入力では、空間性、静寂感、微細な音の再現性が高まり、音楽のリアリティが高められる」とした。
↑トップビュー。天板にXLRとRCAの入力端子2系統とRCAの出力端子1系統を装備。中央下寄りはアース端子。
↑ルンダール製トランスLL1941は基板に装着される。入出力端子から基板へは最短経路での配線が可能。
↑シャーシを開けた状態を見る。基板は基板は入出力端子からの錫メッキ線とXLR端子によってシャーシから浮かせて固定される。基板全体を包むようにダンピング用の綿を封入する設計。
製品仕様
型名：SP03 [完成品]
●入力端子：2系統(RCA、XLR)
●出力端子：1系統(RCA)
●適合カートリッジインピーダンス：15Ω以下
●推奨出力負荷抵抗値：47kΩ(フォノイコライザーアンプのMM入力に接続)
●増幅ゲイン：24dB
●寸法/重量：W180×D170×H80mm(突起物含まず)/重量:約1.5kg
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*製品はオーロラサウンドより直送されます。メインテナンスや修理もオーロラサウンドが行ないます。
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