河野智美/ザ・スペイン (SACD/CD) MECO-1053
販売価格3,300円(税込) [15ポイント進呈 ] 商品画像 ![]() 待望の珠玉のスペイン・ギター名曲集 西洋、アラブ、東方諸国の音楽が融合し、フラメンコやサルスエラなど、ヨーロッパの他の国々にはない独特の発展を遂げたスペイン音楽。河野智美はこのアルバムのレコーディングにあたり、単身スペインに渡り現地で研鑽を積み、自身の音楽性をさらなる高みへと昇華させました。薫り立つトレモロ、華麗なラスゲアード、パーカッシブなゴルペ奏法等、究極のギター・テクニックが披露され、聴く者を至福の感動へといざないます。河野智美が全身全霊で編んだ、珠玉のスペイン・ギター名曲集が完成しました。 このディスクのレコーディングでは、スイス・マージングテクノロジー社のDAW ピラミクスを使用、DSD11.2MHz フォーマットでレコーディングしています。マイクロフォンが捉えた信号を極力劣化させないようラインの最短化を図り、ステージ上のマイクロフォンの直近でマイクロフォンのアナログ信号をDSD 信号に変換後、RAVENNA(AES67)で伝送しています。また動的リスクを回避するため記録媒体は厳選されたSolid State Drive を使用、アナログ、デジタル領域共に信号伝達・記録の最適化・高品位化を図っています。 アールアンフィニ・レーベルでは、アーティストの要望を完全に満たし、ハイ・フィディリティな音を記録するべく、DPA、ショップス、ノイマン、ゼンハイザー等高品位な各種マイクロフォンを厳選して使用しています。 ■収録曲目 イサーク・アルベニス 1. アストゥリアス 〜 スペイン組曲 作品47 第5 番(河野智美 編曲) フランシスコ・タレガ 2. アラビア風奇想曲 エンリケ・グラナドス 3. オリエンタル 〜 12 のスペイン舞曲 第2 番 (河野智美 編曲) ホアキン・ロドリーゴ 4. ヘネラリーフェのほとり 5. 小麦畑で 〜 「スペインの野辺を通って」より エンリケ・グラナドス 6. ビリャネスカ 〜 12 のスペイン舞曲 第4 番 (河野智美 編曲) レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ 7. エル・ビート 8. サパテアード 9. ロンデーニャ マヌエル・デ・ファリャ 10. ドビュッシーの墓に捧げる讃歌 11. 粉屋の踊り 〜 バレエ音楽「三角帽子」第2 幕より(河野智美 編曲) イサーク・アルベニス 12. グラナダ(セレナータ) 〜 スペイン組曲 作品47 第1 番 (河野智美 編曲) フランシスコ・タレガ 13. アルハンブラの想い出 河野 智美(ギター) ■秀抜なギタリストの目と心と指が憧れ、いとおしみ、美しく紡ぎ出すスペイン 河野智美は今やまさしく中堅。日本のギター界を背負って立つ一人である。なお、このことは、アルバムを通じてもだが、彼女の実演に触れるとき、ひときわよく感じられる。 そのような実力者でありながら、この人が本格的にCD アルバムを作り始めたのは、ほんの数年前からである。最初の1枚は彼女にとっても「愛奏曲集」と呼ぶべきもの、次が現代(20世紀以降)のギター音楽、3枚目は打って変わってJ.S.バッハの音楽。こう書くとずいぶん違った世界をめぐっているようだが、それでいて雑多な印象はなく、むしろ全てのアルバムが、目に見えぬ糸でつながれている、という気が、私にはする。それはひとえに、弾き手が河野智美というギタリストであることから発するのだ。 河野智美がまだ10代、20代の頃、ギター・コンクールの場に登場してきたときから私は常に感じていた気がする。この人は、ギターという楽器の、“心”に触れながら奏でる人だ、と。人一倍デリケートなタッチと歌ごころによって、彼女の手の内にあるとき、ギターは常に、ギターにしかない詩情を綴る。 そして、ここにお聴きのアルバム、「ザ・スペイン」と題し、ギターの祖国の最も美しく、最も深く聞き手の胸に染み渡る楽曲の数々を揃えたアルバムを紡ぎ上げるとき、河野智美の持つかけがえのない味わいは、まさしくこよないものとなる。ギターはこんにち汎世界的な楽器となり、各地から生み出されるギター音楽は、それぞれの価値を競い合っている。だが、そうしたパノラマの中にあってもなお、ギターの“本場”スペインから、この楽器本来の風味を湛えて生まれ出た名曲の数々には、やはり不朽の香りと魅力とがある。 スペイン音楽のエッセンス、ギターの心を織る名手の奏楽を、是非、存分に味わって頂きたい。 濱田 滋郎
■河野智美 プロフィール 東京都出身。クラシカルギタ−コンク−ルで優勝のほか、東京国際ギターコンクール、アジア国際ギターコンクールなど、国内外のコンクールで入賞。 2004年、オリジナルギター作品集『白い軌跡』、『DIECICENTESIMI』をリリース。作曲家と一緒に音作りをしていくという新たな試みで、クラシックの枠を越えて多くの支持を得る。 2009年より2015年までコンサートシリーズを企画し、自身のコンサートの他、若手ギタリストの出演の場として、また世界的ギタリスト、パヴェル・シュタイドル氏を招いた東京公演など、年数回のコンサートはいずれも成功を収めた。 2011年、ギター製作家キム・ヒホン氏のプロデュースにより韓国にてDVD『Recollections』をリリース。韓国、中国でのリサイタルの他、ロシアのウラジオストク国際ギターフェスティバル、タイ国際ギターフェスティバルに招かれ、絶賛を博す。 2012年、イタリアのトリノ音楽祭で3 回のリサイタルを行い、トリノ市民から高い評価を得た。さらにその時に見たイタリア各地での大聖堂に触発されたことは、アルバム『祈り』(2013 年「レコード芸術」特選盤)の選曲に大きな影響を与えている。 2015年、国際協力の一環として南米ボリビア・コチャバンバの音楽院を訪れ、技術指導や指導法のアドヴァイスを行う。そのときのコチャバンバ市民を招いたコンサートでは大きな成功を収めた。またその後再びタイにも招かれてリサイタルを行い絶賛を博した。秋には「ジャズクラシック」をテーマに、現代のコンポーザー・ギタリストに焦点をあてたアルバム『リュクス』をリリース、音楽評論家の濱田滋郎氏より「ギター・アルバム中、最上級の成果」と評され、「レコード芸術」誌で特選盤の評価を得る。 2016年、オーストリアのルスト国際ギターフェスティバル、ロシアのモスクワとエカテリンブルクに招かれ、またスペインのマドリードでのリサイ タルも2 度に亘り成功させる。 2017年、初のオール・バッハ・アルバム『ザ・バッハ』(「レコード芸術」特選盤)をリリースし、東京・銀座の王子ホールでのリサイタルでは満場の観客で大成功を収めた。また、マドリードの歴史あるアテネオホールにて人間国宝鶴賀流第11 代家元鶴賀若狭掾師匠とその一座、日本舞踊の花柳貴比氏、八王子車人形「西川古柳座」とのコラボレーション公演を行い、日西伝統芸能の共演は大きな反響を呼んだ。 2018年、サントリーホール・ブルーローズにて現代の楽器でのバロックアンサンブルのコンサートを行い、「ギター室内楽の新たな境地」と評判を呼んだ。秋にはベトナムのフェスティバルに招かれ絶賛を博し、更なる活躍の広がりを見せている。 これまでに、横尾幸弘、江間常夫、高田元太郎、福田進一の各氏に師事した他、R.ディアンス、E.フェルナンデス、S.テナント、M.E.グスマン、A.ピエルリの各氏など国内外で多くのマスタークラスを受講し研鑽している。バロックギターと古楽を竹内太郎氏に師事。 また、日本・スペインギター協会会長代理としてギター音楽の普及とギター界発展に寄与するべく、日々努めている。 日本女子大学人間社会学部現代社会学科卒。昭和音楽大学、並びに自身の主宰する音楽教室にて後進の指導育成にもあたっている。 おすすめ商品
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